(直日の)八雲琴復元
音楽祭が終わり、ようやく夏休みの「工作」をする時間がとれました。
秋に八雲琴を演奏することになりそうでして、多くの人の前で弾くからにはちゃんとした楽器で演奏しようと考えました。
実はすでに八雲琴を1台持っていますし、何度か人前で演奏したこともあります。こちらで紹介した楽器ですね。しかし、これはちょっと謎の楽器でして、記事にも書いてあるとおり、勘所(壺)はないし、装飾も本来決められたものと違う。龍角(ペグ)や駒のデザインも一般的なものと違う。出自が分からない謎の楽器なんです。ほかに似たものを見たことがありません。
また演奏用の台もなかったので、このたび新たにヤフオクで2台の八雲琴を手に入れ、合計3台を組み合わせてちゃんとしたものを1台作ったのであります。
一番古いけれども状態や材質の良いものを基本にして、あとの2台は部品取りとして使うことにしました。
いちおう江戸時代に書かれた文献八雲琴譜を参考にしながら、なるべくオリジナルに近い形になるように復元。
ま、こういう姿勢というのも、昨日まで開かれていた都留音楽祭において、長年にわたって楽器作りの職人さんから教わったものと言えますね。ちゃんと当時の文献にあたって復元するというやり方。
なんとか部品も足りまして、それなりのできになったと思います。音も出してみましたが、すごく良い!胴体がいいんですね。
そう、その胴体、実はけっこうやばいものなんです。裏側にですね、なんと「直日」の署名があるんです。
直日と言えば出口王仁三郎の娘、大本の三代教主です。明らかに自筆の署名です。直日所有の琴だったかもしれません。あるいは、上に「玉松」とも書いてあるのを見ると、信者さんの琴に直日が銘をつけたのかもしれません。
いずれにせよ、直日が一度は手に取った琴だということで、これは非常に貴重なものであると思います。
そして我が家で復元され、父王仁三郎の耀わんと祖父有栖川宮熾仁親王の書の前にて、何十年ぶりかに音が掻き鳴らされたのですから、不思議な因縁を感じずにはいられません。
さて、秋までにちゃんと練習して、直日さんに恥ずかしくない演奏ができるようにいたしましょう。
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