『ドラマ東京裁判 第3回&第4回』(NHKスペシャル)
昨日の続き。後半です。
たしかに映画としては描ききれない、テレビドラマだからこその表現もありますね。当時の映像をカラー化して挿入しているのもいい。リアル感が増している。
さて、後半の一つのクライマックスは、例の東條英機の天皇に関する発言でしょう。昭和22年の大晦日のことです。この発言が「天皇無罪論」を揺るがすことになりました。
しかし、年が明けて昭和23年1月6日の法廷の東條自身の発言で、それは見事に覆されます。
あの見事な逆転答弁の裏には何があったのか。ドラマでも、キーナンと東條の打ち合わせがあったことが示唆されています。
実は、その年末、あの田中隆吉は山中湖にいました。その田中を呼び出しアドバイスを与えたのが、仲小路彰です。仲小路は東京裁判の意味、特に天皇を護ることの重要性を語りました。
大晦日、田中はキーナンから電報を受け取り、急遽東京に向かいます。そして、キーナンと会談し、結果として木戸幸一を通じて東條に仲小路からのアドバイスが伝わることになって、あの運命的な発言に生まれました。まさに仲小路彰が天皇を、日本を救ったのです。
知られざる歴史秘話ですよね。
広島原爆忌にこの秘話を書くというのも、なんとも運命的な感じがいたします。
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