第31回都留音楽祭 2日目
今年の(最終回)都留音楽祭が本格的に始まりました。
午前中は個人レッスン。今日は私は小倉貴久子先生のフォルテピアノのレッスンを少し聴講。これぞ高次元音楽というべき、実に魅力的なレッスン。受講生の真剣な眼差しも印象に残りました。
そしてお昼にはフリーコンサート。ずっと司会を務めてきた私は、ここ数年はその一部を若者に譲っております。今日は小倉先生の娘さんが担当。ものすごく上手。あとで小倉先生とともに「そっちの道に進んだら?」などと、本気とも冗談ともとれる会話をいたしました(笑)。
ちなみに今日は私と有村夫人の誕生日でして、声楽の皆さんが即興で素晴らしいハッピーバースデーを歌ってくださりました。半世紀以上生きておりますが、今までで最も感動的なお祝いをしていただきました。感謝です。ありがとうございました。
午後の前半はアンサンブル中心のワークショップ。今年はヴァイオリン受講者が多く、そのレベルも非常に高いので、ヴィヴァルディ、コレルリなどの合奏協奏曲を演奏。私もヴィオラで参加させていただきました。実に楽しいですね。明日はチェロの武澤くんも加わるということで、ここだけの楽団にするのはもったいないくらいですね。フリーコンサートで披露いたしましょう。
午後の後半は全体アンサンブル。今年はモンテヴェルディのマドリガーレ。これがすごい。今日初めて全体を音にしてみたのですが、まあ、まるで現代音楽のように新鮮で過激な音楽ですよ。やっぱりモンテヴェルディは天才だ。YouTubeの音源をちょっと聴いてみてください。
これはアレッサンドリーニによる小編成の演奏です。半音進行と不協和音の構造がよく分かりますね。
指揮者の有村音楽監督の説明にもありましたように、様々なコントラストを強調し、ドラマチックな表現を多用して、いわゆるバロック時代を招来した超天才モンテヴェルディの、そのまた円熟期の作品ということで、演奏していても鳥肌が立ちます。
たった三日間、4時間ほどのレッスンでどこまで完成度を高めるか。最終日の発表が楽しみです。それにしても、こんなすごい曲を私たちアマチュアを中心に具現化できるなんて、それこそ夢のような話ですね。この音楽祭の魅力の一つでしょう。
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