第31回都留音楽祭 1日目
いよいよ最終回の都留音楽祭が始まりした。思えば30年以上、日本の古楽界をリードし、また自分の夢をたくさん叶えてくれもしたこの音楽祭。本当に終わってしまうのでしょうか。不思議な感じがします。
というのは、音楽祭自体は今回も例年同様にたくさんの参加者がありますし、最終回とはいえ、特にいつもと変わったプログラムがあるわけでもなく、実に淡々と始まったからです。
第1回から運営側として携わってきた私自身もまた通常運行。
たしかにこうして全盛期に潔く終わる方がいいのかも…あえてそんなふうに思ってみるのですが、そんな感慨もやはりうたかたのようにすぐに消えてしまうのでした。
さて、そんなわけで、このブログでの報告もいつもどおりということにいたします。
音楽祭初日は恒例となった講師陣コンサートです。かつては4日目に行われていた講師陣コンサートですが、1日中レッスンをしつつ、受講生のリクエストにこたえてフリーコンサートで演奏し、夜は宿で深夜まで飲み、そしてパーティーでの出し物の練習をし、そのうえ講師陣コンサートのリハを重ねる…となると、さすがにタフな講師の皆さんもかなりきつい(年々高齢化するわけでもありまして)…ということでいつからか初日のウェルカムコンサートということになりました。
これは本当に受講生にとってはぜいたくすぎる話でありまして、これから自分が教えてもらう超一流の先生方が、最高の演奏で自分たちを迎えてくれるわけですからね。それは俄然やる気になります。
今回もまた、本当に素晴らしすぎる演奏の連続でした。毎年書いているように、こんなぜいたくなコンサート、ここでしか聴けません。
また、都留のうぐいすホールの響きのよさも特筆すべきです。受講生中心の少人数の聴衆もあいまって(もったいない!)、さらにホールの残響が生き、古楽演奏にベストな空間となっているのです。まさに至福の時空。
皆様に音をお届けできないのが残念ですが、写真とプログラムを御覧になりながら、想像の翼を広げて下さい。
↓アルルカン組曲(構成トーマス・ベアード)
ダンス:浜中康子 トーマス・ベアード
ヴァイオリン:渡邊慶子 伊藤誠
ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢宏 武澤秀平
チェンバロ:岡田龍之介
↓スペインのフォリア(ギニョン)
ヴァイオリン:渡邊慶子 宮崎桃子
↓トリオ・ソナタト長調(バッハ オルガン・トリオの編曲版)
チェンバロ:岡田龍之介 平野智美
↓組曲ホ短調(オトテール)
ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢宏 武澤秀平
チェンバロ:山縣万里
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