白隠禅師と(山之上)富士山
今回の正眼夏期講座、本当にたくさんの気づきがありました。これからも少しずつその成果を書いてゆきます。
そんな中、全く想定外の大発見もありました。鳥肌が立ってしまいました。
おそらくどなたもお気づきでないことなのではないでしょうか。しかし、間違いなく正しいと思います。なぜなら御本人からお墨付きをいただきましたので(妄想です…笑)。
その御本人とは、恐れ多くも、臨済宗中興、今年まさに250年遠忌を迎えている、かの白隠禅師であります。
ここのところ白隠さんのことが気になってしかたなかったのですが、講習の二日目、山川宗玄老師の提唱「無門関」の中で、ふと白隠さんの名前が出てきました。
なんと、正眼寺の近くで2年近く修行されていたのだとか。その地の名前にびっくり。「山之上」。
えっ?もしかして山之上富士の山之上?
そうなんです。以前、こちらに書きましたとおり、正眼寺のすぐ近くに「富士山」という山があるんです。標高360メートルほどのミニチュア富士山。ちゃんと浅間神社もある。
そのかつての記事の中では、宮下文書における関山慧玄さんと富士山との関係から、いろいろと類推していますが、そこにさらに白隠禅師が関わっていたとは。
白隠禅師と言えば、言うまでもなく富士山南麓に生まれ、のちにその地で活躍、お亡くなりになっている方です。
駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠
そんなふうに並び賞されていた富士山と白隠。当然お互いに(?)良きライバルとして意識しあっていたことでしょう。
その白隠さん、富士北麓(山梨側)にも何度も足を運んでいます。今正眼寺で修行中の教え子の実家、明見の慈光院さんとも縁の深い、都留の桂林寺や、先日お世話になった塩山向嶽寺も白隠ゆかりのお寺です。
かつての鎌倉街道の場所を考えますと、白隠さんが富士吉田に逗留した可能性はかなり高く、そこで宮下文書に関する情報に触れた可能性も充分考えられます。そうしますと、関山慧玄さんのお墓をお参りしたかもしれませんよね。
いずれにせよ、白隠さんと富士山は格別な関係でありました。
そんな白隠さん、1715年31歳の時に美濃の山之上を訪れ、巌滝山(現在の鬼飛山)で1年9ヶ月静かに修行したというのです。
その鬼飛山には、現在無住となっている賑済寺という曹洞宗のお寺があり、そこから山の中腹に登ると、白隠坐禅岩というのが残っています。その鬼飛山から北側を望むと、そこに三角形の「富士山」が見えるのです。
まさに岳麓の原から見たような方向にちっちゃな山がある。それを白隠さんが「富士山」と名付け、富士浅間神社を勧請したとしても不思議ではありませんよね。
この250年遠忌というタイミングで、関山慧玄さんのゆかりのお寺で、富士山から来た私にこうしたメッセージが降りたのは偶然ではありません(断言!)。間違いなく霊界からのメッセージです(また統合過剰か?w)。
というわけで、近いうちにもう一度美濃加茂市を訪れ、鬼飛山に登り、富士山を望んでみようかと思っております。
このことを山川老師にも申しあげたところ、「なるほど、調べてみましょう」とおっしゃってくれました。
関山慧玄さんが亡くなってから650年あまり、白隠さんが亡くなってから250年。まさに時空を超えた禅ロマンですね。富士山というのはたしかに信仰の山です。
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