最近の富士山ラドン濃度について
上のグラフは今年3月から今日までの富士山ラドン濃度の推移です。
明らかに(2011年末の測定開始後)今までと大きく違うのは、この3月18日以来3ヶ月の間、一度も20Bq/m3以下に下がっていないことです。
また、その間、中規模以上の地震の発生数はかなり少ない印象です。
今までの経験から推定しますと、大規模な地震の前兆が長期に亘って現れているとも言えそうです。
それがいつどこで発生する地震の前兆なのかは、正直分かりません。しかし、全国のラドン濃度観測のデータを見ると、房総半島沖、三陸沖、若狭湾、日向灘で異常が認められており、それらの地域で大規模な地震が発生する可能性が指摘されています。
富士山での異常値は、今までは東日本の動きを反映するものでしたが、今回のような長期的な異常の場合、逆に西日本を含む遠方の動きに対応したものとも考えられます。
いずれにせよ、今までにないパターンなので、私としても従来のような予測ができません。今後の動きに注目するとともに、全国的に注意を喚起したいと思います。
もちろん、これが正常だという可能性もあります。つまり、東日本大震災後異常になっていたものが、6年の時を経て正常になったとも考えられるのです。
ちなみに富士山ラドン濃度は、昨日から今朝にかけて一時的に急低下し、また午後には上昇しました。これは富士山周辺での何らかの動きを捉えたものだと思われ、長期的な前兆の収束ではないと思われます。
自然からのメッセージを受け取るのは本当に難しいですね。
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