バッハ 『アリア』 (スウィングル・シンガーズ)
これはきれいですねえ〜。原曲通りではなく、微妙に編曲(ハーモナイズ)されていますが、それが適度であってセンスが良い。
原曲の「アリア」…「G線上のアリア」と呼ばれますが、実際には「G線上ではない(G線だけは使わない)アリア」なんですよね…は、いつかも書いたとおり、どのパートも完璧で動かしようがないと思っていたのですが、こういう手もあるんですね。
そして、やはり「アリア」というだけあって、この曲のメロディーには「呼吸」「ブレス」がある。ヴァイオリンで弾く時もそれを意識しなければいけないのだなと思いました。
こうして聴いてみると、スウィングル・シンガーズって、むか〜しからバロック唱法だったんですよね。ノンヴィブラート唱法。ダバダバでもね。
というか、フランスですから、シャンソン風だったとも言えますね。昔のを聴いてみましょうか。1969年の演奏です。
というか、フランスのシャンソンが、イタリアのベルカント唱法とは違って、古楽的な、ある種古臭い唱法を残していたということでしょうか。アイルランドのエンヤなんかもそうでしょう。脱力ノンヴィブラート系。
そう考えると、ヨーロッパの音楽史、歌唱史もけっこう面白くなります。
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