保守とリベラル?
民進党の長島昭久議員が離党しました。もともと堅実な右派で、民主党、民進党に所属していること自体が不自然でした。そう、民進党自体がそういう矛盾を抱えた野合政党だということですね。
もちろん自民党もそういう矛盾を抱えた大政党ですが、自民党にはそれを包み込む度量というものがあります。歴史的に見ると、その包摂機能が長期政権の土台になっていることがわかります。
違いを認める、というのは「自由」「民主」の基本だと思います。
哲学者ヴォルテールの言葉(と言われる)「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」こそが、自由主義、民主主義の大前提ですよね。
そう考えると、最近よく使われる、保守とリベラルの対立構図というのは、実に変だということになります。
いわゆる「リベラル」が相手の自由や人権を認めないというのは、よく見かける風景です。経済学者の渡邉哲也さんがうまいこと言ってましたね。曰く「他人の人権に興味のない人権派、暴力的な平和主義者」(苦笑)。
言うまでもなく、保守の対義語は革新のはずです。その革新をなんとなく甘くごまかしてリベラルというようになったのはいつごろからでしょうか。
もちろん、革新(左翼)も保守(右翼)も時代によって大きな変化をし、両者ともその定義が難しくなったというのもありますね。
そんな中、保守はさすが保守で、「保守」という言葉を保守していますが、革新はさすが革新で、「革新」という言葉をある意味革新してリベラルと称するようになった(笑)。ま、そんな感じでしょう。
私からすると、保守もリベラルも「雰囲気」に過ぎませんが。
ちなみに私はどっちなのかというと、どっちでもないというか、どっちでもあるというか…それこそ雰囲気ですね。ヴォルテールの言葉には強く賛同しますから、もしかするとリベラルなのかもしれない。
ウチの中では「家庭内左翼」と言われています(笑)。国防女子がたくさんいるので。
保守の定義も難しいですよね。エセ保守もたくさんいますし。勘違い保守もたくさんいる。ネトウヨも保守を自認していたりする。
私の好きなのは、哲学者適菜収さんの定義ですね。曰く「人間理性に懐疑的であるのが保守」。
そうすると、私も絶対的に保守ということになってしまいますなあ。ふむ、なら中島岳志さんの「リベラル保守」に近いのかもしれない。自分が何者か…自分を定義すること…難しく面白いですね。
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