主権回復の日にちなんで…仲小路彰の言葉
今日はサンフランシスコ講和条約が発効した日。昭和27年のことです。これによりかの戦争はようやく終了し、また米による占領政策も終了。すなわち日本が主権を回復した日ということです。
翌日は天皇誕生日。ようやく日本国民は日の丸を振って「天皇陛下万歳」を叫ぶことができるようになったというわけです。
さて、今日はそんな記念すべき日にちなみ、当時、天才思想家仲小路彰が書き残した文章をここに紹介いたします。署名も日付けもありませんし、原典出所についてはまだ詳しく書ける段階ではありませんが、仲小路彰が書いたことは間違いないでしょう。
内容についての評価は皆さまにおまかせいたします。では、どうぞ。ちなみに「当研究所」とあるのは、「地球文化研究所」のことです。
日本国民の宿望のうちに期待された講和條約が、吉田全権をはじめ皆様の厚い御努力により、ここに"和解と信頼の講和"として締結しえたことを、心から感謝し、併せて新生日本の悦ばしい未来を祝福するものであります。
今後、日本の歩むべき方向は、何よりもまず民主主義的世界圏の一員として、自由と繁栄の平等、福祉を享受し、名実ともに世界の平和文化国家となることにありますが、これを誤まりなく実現化するためには、なおより明確な方法と、正しい順序を確立しなければならないと思われます。
サンフランシスコ会議において、ソ連があのように強く反対したことは、またそれなりの理由が存することであり、これを説得、理解させることによって、はじめて現実的に二つの世界の平和調整も可能であるとの日本の世界的使命を実現せしめるために、当研究所は、世界の現実と未来、日本の現実と未来の方向とその諸問題について、すてに終戦直後より「グローバリズム体系」「地球の平和大系」の綜合システムを作製、確立して参りました。そしてこの二つの体系が持つ原理とその具体的方向が、いま綜合的に現実化されようとする時機に際会して、ここに日本の国家的実践が性格な認識と具体的方法の確立により出発されるべきであると信じております。
朝鮮戦争勃発以来、米ソの対立はいよいよ激化し、今後さらにますます深刻化の一途を辿り、ついには救いがたい破局を生ぜしめるやもしれぬこの絶対の危機は、世界平和実現を不滅の国是とする日本の存在をして、二つの世界の調整者たるべき使命を一層明確に規定するものであり、このように日本が、その全国土、全国力をあげて平和の創造的実現に献身することを要請する歴史的必然性こそ、日本に与えられた神の天恵ともいうべきものでありましょう。
しかもそれは、同時にまた、明日の文明の基盤となるアジア太平洋の広大なる諸地域にも、希望と光明とをもたらす日本の最高使命達成の道を拓くものとして、限りない展望が与えられており、正に日本が全力をあげることを期待するものであります。(以下略)
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