テレマン 『四重奏曲変ロ長調よりアレグロ』
Quartet in B flat, TWV 43 B2
非常にピンポイントの曲紹介になりますが、けっこうこういうの好きなのであえて。
テレマンというのは本当に多彩で多才な作曲家ですが、バッハやヘンデルといった後世的大御所と同時代に過ごしたからか、正統な評価をされてこなかった人だとも言えます。
とかく多作家というのは軽く評価されがちですよね。寡作家の方がカッコよかったりする。しかし、多作というのもまた、一つの大きな大きな才能であり、数撃ちゃ当たる理論から言っても、名曲が生まれる確率も高くなってくる。
テレマンも、気合が入った時はかなりすごい名曲を書きます。逆に手抜きもないではないけれども、それでも世の平均レベルは超えてくるからすごい。天才ですよ。
私はどうも、いろいろなジャンルの多作家とつきあうことが多い。最初にはまったバロック音楽の作曲家も、実はテレマンだったりします。
さて、そんなテレマンの数撃ちゃ当たるの中の一つがこの楽章なんですね。まあお聴きになって「えっ?これのどこが名曲なの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、いや、これはワタクシ的にはすごい曲ですよ。分かる人には分かる。詳しくは書きません。感性でとらえてください(笑)。
ついでに楽譜も見てみてください。テレマンにはヴァイオリン2本、ヴィオラ、通奏低音という編成の、すなわち、のちの弦楽四重奏を思わせる楽曲が何曲かあります。それらに先取的な名小品がけっこうあるんですよね。
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