昭和三陸地震&津波
今までも何度かこの日に書いたような記憶がありますが、今日はひな祭り…ではなく、昭和の三陸地震&津波の日です。死者・行方不明者3000人以上。
1933年の3月3日の未明の地震。最大震度は5でしたから、東北地方の太平洋岸の皆さんもそれほど危機感を覚えなかったと思います。
しかし、マグニチュードは8.1。巨大地震でした。皆さんご存知のとおり、その日から37年も前に起きた明治三陸地震の最大余震です。
37年ですよ。たとえば2011年の巨大地震で考えると2048年になります。巨大であればあるほど、そのタイムスケールも巨大になり、人間の記憶や思考を超えてしまう。そこが怖いところです。
アウターライズ地震でしたから、陸地からはある程度の距離がありました。揺れが収まってから30分くらいで津波の第一波が来たわけですから、夜中だったし揺れもそれほどでもなかったこともあって避難する余裕はなかったと思います。
当然のことながら、2011年の東北地方太平洋沖地震のアウターライズ型の余震も発生するでしょう。それがいつなのか。正直全く分かりません。今日かもしれませんし、本震の規模からして50年後かもしれません。しかし、発生することだけは、まず間違いない。
昨年の夏以来、私が計測している富士山のラドン濃度が比較的高めで推移しています。これが、震災前の正常な状態に戻ったと考えるか、次の大地震の予兆と考えるかは、判断が難しいところです。
しかし、防災意識上、当然のことながら後者の覚悟はしておくべきです。ワーストを想定するのが防災の鉄則ですから。
先日、そのラドン濃度値が過去最高タイの42ベクレル毎立方メートルを記録しました。これが何を意味するのかについても、やはりワーストを考えねばなりません。
考えうるのは、富士山の火山活動、近隣地域(たとえば道志川断層)での比較的大きな地震、東北地方でのアウターライズ地震、房総沖から小笠原沖にかけての巨大地震…あるいは全く想定外の場所での大地震。
1933年の昭和三陸地震の時の首相はかの斎藤実です。岩手県出身であり、富士山にも縁が深い人物。国際連盟脱退もあり、そして、二・二六事件にて殺害されました。大変な時代でした。
昔は、大きな自然災害などがあると、年号を変えましたね。ある意味、このたびの天皇譲位問題は、そこにもつながっているのですね。
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