pavé(小型立体音響スピーカー)
クラウドファンディングで支援した製品が今日届きました。
Bluetooth対応の小型スピーカーです。今までもそういう製品をいくつか購入してきましたが、これはちょっと違う、いやだいぶ違う性質のモノです。
さっそくいろいろ聴いてみましたが、うん、これは面白い。こういうの大好き。そう、この超小型なスピーカー、そのサイズからは想像できないような音の広がりを実現する、立体音響のエフェクトが標準装備なのです。
たしかに、これは不思議な感覚。私にとってはある意味懐かしくもある。
というのは、私、こういう立体音響に子どもの頃からずっと興味があり、中学生の時、人頭型のバイノーラルマイクを自作したり、また当時、その再生をスピーカーで可能にしたと言われた、ナショナルのエフェクター(?)を買ったりしていたんですね。
今では、サラウンドというような概念は当たり前ですが、当時としては、それをどのように二つのスピーカーで実現するかが、非常に大きな課題でした。
残響音を人工的に作ることに苦心したのだと思います。なにしろアナログ時代ですからね。そうそう、昔のステレオラジカセには、そういう「ワイド」的な機能がついていましたね。今思えば、左右のスピーカーの距離を近さを、ちょっと無理してでも、つまり音のバランスなんかが多少崩れても、無理やり作り出していた感じがします。
今では、デジタル技術によって、そうしたことは比較的簡単にできてしまうようになりました。あるいは、多数のスピーカーを四方に配置したりして、そうした音場を作り出す。
その点、この最新技術(どういう技術なのかは不明)による、ワイドな音場の実現はたしかにビックリです。なにしろ、左右のスピーカーの距離は6センチくらいしかないのですから。
いろいろな位置、距離で聴いてみましたが、けっこう音像や定位が変わります。一番面白いのは、頭の上に置いた時かな(笑)。いくら左右のスピーカーの距離が近いとは言っても、耳のすぐ近くにあれば、それなりの分離があるわけじゃないですか。そこに「バイノーラル」的効果が加わるので、それは実に不思議な音場体験になります。
とは言っても、それだったらイヤホン(ヘッドホン)で聴くのとあまり変わらないし、だいたいいつも頭の上に乗せておくわけにもいきませんから、やはり、こうしてバソコンを操作しながら、その横で鳴らすとか、そういうことになります。実はそのくらい距離、すなわち50センチくらいの距離だとあまり効果が感じられないのですね。
1メートルくらい離れると、また急に広がりが感じられるようになります。とは言え、スピーカーユニットは40ミリですから、もちろん低音にはあまり期待はできません。特に1メートル離れるとかなり低音に不足を感じるようになります。
そのへんのスピーカーの設置場所がちょっと難しいと言えるかもしれません。
とりあえず、ジャズ、ロック、バロック、歌謡曲を一通り再生してみましたが、、全体としての音のバランスや分離もよく、このサイズのスピーカーとしてはかなり満足な音質であると言えましょう。
もちろんバッテリー駆動も可能なので、持ち歩いていろいろな場面で使えると思います。学校の先生的には、教室でiPhoneから何かを聞かせたい時に重宝しそうです。
これは一般発売しても、それなりに売れるでしょうね。いかにも日本的な面白い製品だと思います。
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