バッハ 『カンタータ第106番(BWV106)』
あらためまして東日本大震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
昨日につづき、今日もバッハのカンタータで追悼の意を表したいと思います。
今日は有名な哀悼カンタータ「神の時こそいと良き時」です。
冒頭の、リコーダーとガンバの織りなすソナティーナは名曲中の名曲ですね。このようにスコアを見ると分かる、いや逆に分からなくなるのは、リコーダーパートの作曲意図です。ユニゾンの部分と、1st単独の部分と、そして、互いが波をずらして干渉(不協和)を起こすところ。これは聴いただけでは分からない、何か楽譜上の暗示があるのでしょう。哲学的、あるいは科学的な何かだと予感されます。
その後のカンタータ本体においても、リコーダーパートは不思議な構成になっています。完全なユニゾンから思いきや…。
昨日も書いたように、バッハのこのレベルになりますと、完全に高次元宇宙と直接つながり、すなわち霊的な世界、あるいは私たちの感情、情緒の世界、あるいは歴史をも含む情報の世界が、この現界に再現されることになっているようです。
キリスト教という信仰を超え、まさに追悼にふさわしい音楽であると思います。御霊安からんことを。
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