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2017.02.21

仲小路彰 『夢殿の幻〜聖徳太子の救世悲願』より「甲斐の黒駒」

Th_20101004100221 和の天才、いや人類史上最大の天才の一人と言ってもよい、歴史哲学者の仲小路彰。今、その思考と活動の全貌が明らかになろうとしています。いや、知れば知るほどその深さ、広さに全貌が見えなくなってしまうというのが正しいかもしれません。
 群盲象を撫ず。もうどうしようもないほどのスケールですので、群盲の数を無限に増やして、なんとか全体像を輪郭だけでも把握しなければなりません。
 とにかく感じるのは、一部の少数の人が、自分の立場だけで彼を解釈すると、大きな間違いを起こすということです。あまりにその言説が多様なので、ある意味都合の良いところだけを取り上げて、一つのストーリーを作ることができる。これは仲小路彰研究の陥穽であると思います。
 さて、膨大な仲小路の著作物の中でも、ひときわ強力な光芒を放っているのが「聖人伝シリーズ」です。
 釈迦、孔子、ソクラテス、イエス・キリスト、マホメット、聖徳太子という六聖人の未来的本質を示した戯曲調の文章群です。
 中でも白眉は、そうした世界の聖人の思想を融合した聖徳太子について書かれた「夢殿の幻」。これについては、以前こちらで少し紹介しましたが、このたび改めて読んでみました。
 その中で、富士山麓に住む者として、特別な感慨を覚えた部分があります。今日はそれを活字化して紹介いたします。
 山中湖畔に住み、富士山を未来の地球平和の象徴として観じていた仲小路彰ならではの内容です。地元に濃厚に残る徐福伝説などにも触れながらの、実に味わい深い文章となっております。弥勒の世という言葉も出てきますね。また、須弥山(シュメール)と富士山を重ね合わせているところも、仲小路彰らしいと言えましょう。
 では、どうぞお読みください。

 第四章 甲斐の黒駒

 朝に夕におよそ十年の間、休むことなく太子の愛馬、甲斐の黒駒は、おだやかに広がる飛鳥野をわが主太子をお乗せして、いともまめやかに蹄の音も高く、元気にかけめぐった。
 ある時は春のやわらかな微風のように、花々の間を黒々と毛並を光らせながら走りゆき、ある時は、すさまじい雷光の下をとどろきわたるいかずちにも負けず、その速さを競った。
 冴えわたる秋の月光をあびながら、もの思いにしずまれる太子を、いささかも揺がさぬようにしずかに足を運び、また吉野おろしに道も白く、いてつく上を決してすべらぬ、たしかな足どりでま冬の朝をかけすぎた。
 道のほとりの人々は、いつも太子を拝すると同じく、その黒駒を何よりも親しく送り迎えして、折々のさまざまな好物を馬にささげることもつねであった。
 太子のいますところ馬はあり、馬のいななきが高らかにひびけば、尊い太子のお姿が、人々の眼に何よりも喜ばしげに映じ出された。
 かくもけなげに忠実にお仕えする黒駒を太子はこよなく愛されて、もし季節の変り目に何か馬に異常があり、食のすすまぬ時があれば、太子はそれこそわが身の病い以上に案じられ、その回癒を切に祈られた。
 夜にあっても、時には厩戸を見廻わられ、いかにも御名にふさわしい馬への深い因縁の愛情を示された。
 かくて愛馬は太子のあつい信仰のままに、さながら霊の翼ある天馬と化して、空をしのぎ、雲を分けて天翔りゆくかと思われるほどに成長した。
 いかなる時にも黒駒は、太子をしたって高らかにいななき、そのひづめをひびかせて、太子をお待ちしていた。
 夢殿の夜は、まことに静かで、かなりへだたった厩戸の音が、かすかにひびいて来ることもしばしばである。
 ふと太子は、さえさえとした月光の中に、黒駒のつややかなたて髪と、そのつぶらな眼があさやかに光っているのを見られる。
 太子は軽やかに馬上の人となられー「さあ、行け」と凛然としたお声をかけられる。馬は、いかにもうれしげにその首を動かし、耳を立てて一散に走りゆく。たれもお供する者もない。大和三山は黒々とまなかいにあって、みるみる小さく去ってゆく。
 もはや地上を走るのではなく、さながら天上を風のように天翔ける如くである。山を越え、森をすぎて、河は白々と流れる大和の山河を一瞬にかけ去って、今やはたしもない海の上を雲とともに飛んでゆく。
 長い海浜に打ちよせる波は、白い糸となって連なり、星々は天上の音楽を奏でるかとま近にきらめく。
 はるか彼方には、かぐろくも山脈がさまざまな陰影をもってそびえ立ち、その大いなる自然は、いかにもわが国のたぐいない美の世界を展開している。
 まことに、これこそ地上の楽園であり、そのままが寂光の浄土であると、太子は讃美せられる。ー黒駒よ、汝の故郷はどこか、甲斐の国は、ーいかにも黒駒はそれを知るように、ひたすらに東北への道をひたかけりゆく。
 まさにその時、とうていこの世ならぬ荘厳な須弥山さながらの姿をもって、わがあこがれの富士の霊峰が、あのように鮮やかに鎮もっているのを、太子は展望される。
 しかも東の空は、ようやくほのかに曙の光を予兆するかと白みはじめる。ただ蒼茫たる未生の海原も、たちまち多彩な光のまんだらを現じはじめる。その光は、まさしく霊峰の上にかがやき、永遠の雪は神秘な赤に燃えはじめる。
 天も地も富士によって一つに結ばれ、一切は、その神の峰によって、目さめゆく。まことに天地の別れし時を再びここに相結ぶ、この一刻である。
 その麓には、ほの白く富士川はめぐり、それをさかのぼる所、わが黒駒の故郷の損するのか、今こそ一きわ高く愛馬はいななく。わが故郷はここにありと、心をこめて叫ぶごとく ‥ ‥
 これぞ神のいます聖なる峰か、美しく木花咲耶姫の舞い舞う万古の雪をいただく、白き峰か ‥ ‥
 ようやく山をめぐる霧は限りなく開け、その間に点々と光る首飾りの宝玉の如き湖のつらなり、あれこそが常世の神と称せられる神の姿か、緑なす森の中に生れし神の蚕と云われるものか、これを祭れば老いたるものも若さにかえり、いかに貧しきものも、幸ある恵みをうけるとされる信仰であるか ‥ ‥
 けれど常世とはどこであろうか。それはもと黄泉国とされたものではなかったか。そは死の国であり、死とは何であるか。ここに死を越えるものへのあこがれとして、不老不死への悲願がある。
 さればこそ、かつて、かの大陸の秦始皇は不老不死の妙薬を求めて、徐福らを東海の神仙の島に送ったとのことが司馬遷の「史記」に見られる。
 ついに彼らは帰らなかったが、あるいは、このあたり絹と光る湖のほとりに安住したのであろうか。
 この神の山の麓にこそ、わが夢に見た浄土の地か、常世とは、不死の国、そは弥陀が極楽浄土とされた仏国土か、さらにこの富士のあたりこそ次に来る末世の後の弥勒の世の現ずる地なるか、やがて果てしなき戦乱の世に、ここにこそ果してとこしへの平和の訪れるあたりか、まさしく富士への信仰は弥勒の信仰とともにあるのか。
 弥陀が念じられた須弥山とは、まさしくここ富士の峰か、我もまた徐福の如く、この山麓に、わが愛する黒駒を心ゆくままに走らせて寂光土をここに現ぜんかなーと太子は、明けゆく秀麗な大自然の中を御夢とともに限りなくかけめぐられたのである。

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2017.02.20

遠藤賢司 『カレーライス』

 の中でラジオを聴いておりましたら、「エンケンさんを紅白に!」ということで、大友良英さんが純音楽家遠藤賢司さんを熱く紹介しておりました。
 ああ、私もなんだかんだ言って、エンケンさんをここのところ忘れていたなと。何かが足りないと思ったら、やっぱりエンケンさんだったのか、という感じで家に帰って懐かしく何曲か聴きました。
 今年70歳になられ、またご病気だとうかがっていましたが、全くそのパワーは衰えることなく活躍されているようで、少し安心もいたしました。
 まあ、いろいろ名曲がありますが、やっぱり結局「カレーライス」かなあ。ラジオで大友さんも言ってましたが、毎度違うんですよね。
 それにしても、この自由さ。リズム、コード、音階、構成。今生まれたばかりのエネルギーがあるので、全然不自然に聞こえない。かっこいいですね〜。
 そうか、猫の自由さだ!これは。猫の自然さだ。
 たしかに紅白に出てほしいかも。猫と三島由紀夫とともに日本の音楽界にカツを入れてほしい。カツカレー!(笑)
 

遠藤賢司秘宝館

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2017.02.19

天才チェリスト…ERNST REIJSEGER

 日紹介した『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』に名前が出ていて初めて知ったチェリスト。
 ビルスマの弟子ですが、ビルスマの手には負えなかった…なるほど、彼の演奏の動画を観ると、たしかにこれは ビルスマを超えている(ところもある)。
 私はジャンルレスな人間なので、こういう音楽家大好きです。ついていけない人もたくさんいると思いますが(笑)。
 いやあ、まだまだ知らないミュージシャンがいるなあ。たくさん貼っておきますので、とにかく観て聴いてみてください。
 5弦チェロも弾いていますが、これは低弦を加えた楽器のようですね。やっぱりこれからは5弦の時代だ!?

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2017.02.18

東芝 dynaPad N72

Th_61m52jkjrhl_sl1000_ 芝さんがヤバイ。パソコン部門も規模縮小という話が。
 そんなわけで、東芝さんの最後の(?)頑張りの成果である、このタブレットを中古で手に入れました。本来ならキーボード・ドックをもついている、いわゆる2in1ノートパソコンなわけですが、私が買ったのはタブレット部だけ。
 もともとタブレットとしてしか使わない予定でしたから、それで充分。
 今、いろいろな文書をスキャンしていまして、それを自分で見たり、人に見せたりするのに、大画面タブレットがほしいなと思っていたところ、安くでちょうどいい中古が出ていたので即買いしました。
 非常にいいですよ。Windowsタブレットを二つ目なのですが、この12インチサイズは実に使い良いですね。ほとんどB5サイズくらいになりますから、スキャン画像を見るにも見せるにもちょうどいい。
 そして軽いのがいいですね。なにしろ、このタブレットのコンセプトは紙と鉛筆ですから。ワコムと共同開発のペンもいい感じの書き心地で、本当に紙と鉛筆感覚で使えます。
 そして、なんといっても東芝さん独自のアプリ群がなかなか優秀でよろしい。手書き文字の認識、また写真(キャプチャ)した文書のOCR機能も精度が高く、これから多くの文献の整理に際して、非常に役に立つであろうと思われます。
 東芝さんに限らず、かつて栄華を極めた多くのメーカーさんが苦しんでいます。日本の「ものづくり」の伝統復活に期待をしたいと思います。職人芸、匠の技の粋を集めた製品、世界中から憧れられる高品質な製品の登場を願います。

Amazon 東芝 dynaPad N72

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2017.02.17

『大川隆法の霊言―神理百問百答』 米本和広・島田裕巳 (JICC出版局)

Th_81mbxx8vll こそ復刊を願う名著(?)。
 今から25年前の本ですが、基本的なことは何も変わっていませんので、ぜひとも皆さんに読んでいただきたい。
 「〜の霊言」シリーズのパロディで、大川隆法自身の守護霊を降ろしてしまった本。本人のホンネが聞けて実に面白い。
 私の、教団、教祖に対する考え方も四半世紀前から変わりません。申し訳ないが笑ってしまう。しかし、それがこうして生き残り、成長し、ワイドショーネタとなり、政治ネタとなるというのも事実でして、それは私が研究している大本、出口王仁三郎についても全く同じことが言えます。
 昨年、歴史学者の伊藤隆先生にお会いした時にも申し上げましたが、私はそうした民衆の裏の歴史に興味があるのです。なぜ、こんなバカげたこと、嘘っぱちに民衆は踊らされ、そしてその影響もあってか、政治家や実業家、軍人や皇室までが動かされ、事実としての歴史を紡いでしまうのか。
 そう、ある部分では「笑えない」わけですし、もしかすると、向こう側の世界が正しくて、こっち側が間違っているのかもしれない…。
 そういう可能性も含めて、私は宗教に対しては常に冷静でいたいと思っております。いちおうかつて新宗教研究会の会長でしたし。 今は「地獄で会おう会」会長(笑)。
 そう、だいたいの宗教は「天国」「極楽」を目指し、「地獄」に行かないためのものですから、「地獄で会おう会」に入っていれば、絶対に宗教に勧誘されることはありません。最強でしょ(笑)。
 この本では、やはり仏教のほかに、やはり出口王仁三郎や高橋信次の影響が語られています。まあその通りでしょう。現代の新々宗教で両者の影響を受けていないところはありませんよ。
 そのあたりにかなり詳しくなってしまっているワタクシ、おそらく「教祖」になるくらい簡単にできます(笑)。しかし、できるけれどもやらないところが、私の信仰心なのです(なんてね)。
 ところで、昨年公開された「金正恩の霊言」ですが、なんだかこれを聴くと金正男暗殺もさもありなんという感じですよね。なんだかんだ言ってトランプ当選も予言しているし、やっぱり大川隆法先生は、ワタクシと同じくらい立派な霊能者のようです(笑)。

Amazon 大川隆法の霊言


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2017.02.16

ターニャ・アニシモヴァのチェロ版シャコンヌ

J.S. Bach, Chaconne (arr. Tanya Anisimova)

 日はビルスマの無伴奏チェロ組曲を紹介しましたが、今日はちょっと違うタイプのチェロによる無伴奏をどうぞ。
 チェロでバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータを演奏する人はけっこういます。
 一つのパターンとして、(私がヴィオラでそれを演奏するように)、5度下げてある意味原曲どおり弾く方法がありますね。
 その場合、ヴィオラならまだしも、チェロだと運指が大変です。ヴァイオリンで手がつりそうになるのに、チェロだとほとんど人間の現界に近い指の形を要求されます。
 昨日の記事にも出てきたビルスマの本にも、ヴァイオリンでいまいちな奏者がチェロに回ってくることがあって、そのためヴァイオリン的な運指でそのまま演奏したことがあったというようなことが書いてありました。ヴィオロンチェロ・ダ・スパラなんかそういう事情で重宝されたんでしょうね。
 しかし、このロシアの女流チェリストは違います。かの有名なシャコンヌを原曲通りニ短調で演奏しています。彼女自身によるアレンジ。
 いやあ、これがカッコイイのなんのって(笑)。ロックですねえ。これは演奏スタイルとかそういう細かいことは抜きにして、本当に魅力的な音楽演奏のあり方だと思いますよ。細かいミスもありますが気にならない。
 やっぱり音楽はヴィジュアルも重要ですね(笑)。こんな美しいご婦人が、こんなに荒々しく、激しく、そして時に瞑想するようにバッハの音楽を構築していく。
 技術的には、実に近代的、現代的な運指ですしボウイングですが、たとえばこれをバッハ自身が聴いたら、それなりに納得というか感動してくれるのではないでしょうか。
 そういう意味、すなわちバッハの想定外の事態としては、こちらで紹介したヴァイオリン一本で演奏する「大フーガ」なんかもスゴイですよね。理屈なんか抜きで、人間ってすごいなって思います。
 私、このターニャ・アニシモヴァというチェリストのことは全く知らなかった。なかなかいい奏者ですね。
 様式無視だけれども(笑)、ものすごくいいなと思ったのは、このロカテッリのチェロ・ソナタです。原曲はヴァイオリン・ソナタ。この冒頭から連発するスピッカートは、実はオリジナルの楽譜にも指示があります。ヴァイオリン演奏技術の開発者としても有能だったロカテッリらしい。
 そんなロカテッリでも、これをチェロで弾かれたら驚きでしょうね。

 

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2017.02.15

アンナー・ビルスマ 『バッハ 無伴奏チェロ組曲』

 日紹介した『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』、バッハ演奏家(の端くれ)としては、本当にたまらない内容ですね。実際に演奏しながらビルスマの言葉にいちいち納得しています。もちろん私は5弦ヴィオラ(ガット弦@モダン楽器)で演奏しております(笑)。
 さて、その本の中でも紹介されていたビルスマの韓国でのライヴ動画。たしかにこうして聴く&観ると、実に自由な解釈ですね。
 若い頃のビルスマは、組曲が舞曲であることにこだわった風もありましたが、そうした立場とは明らかに違う境地に達していることが分かります。
 それにしても、このボウイング(アップ&ダウン)は古楽人からすると、ある意味ショックですよね。私には無理です(笑)。特にヴィオラだとすると本当の意味でアップとダウン、すなわち引力に抗うか従うかの力学的違いが明確になりますので。
 最近は私もチェロをよく弾きますが、たしかにチェロだとあまりアップとダウンにこだわらなくても、同じような表現ができますね。
 結局のところ、モダン・ヴァイオリンやヴィオラの奏法というのは、そうした引力と私たちとの物理的関係性を感じさせない、すなわち「均質」な音が出るような方向に発達したということですね。
 私としては、やはり「歌」や「語り」が楽器の基本だと思いますので、ビルスマもこの本で語っていた「呼吸」、すなわち吸うエネルギーと吐くエネルギーによる「波動」が大事だと思いますので、やはり運弓にはこだわりたいと思いますね。
 私がこの動画のようなビルスマの演奏をテレビで観た時、そうしたことを無視したボウイングだと思ったので、大変ショックを受けた覚えがあります。
 しかし、この本を読んで、それは私のようなシロウトの次元とは全く違うところでの「選択」、それも必然的選択であったことが分かりました。いやはや、これだから古楽は面白い。
 そして、ガット弦の表現力の豊かさ、これは素晴らしすぎますね。やっぱり私はガット派だなあ。

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2017.02.14

論客面談 『橋下徹 vs 森達也・ケビン・クローン・古谷経衡』

 校生の「国語表現」の授業で使った教材。昨日の「橋下×羽鳥」内「論客面談」。
 ディベートの勉強をしているわけですが、その教材としてはなかなかいいですよ。橋下さんの討論技術は高い。もちろんそれは「ずるい」とも言えるわけですが、高校生くらいならこういう戦闘能力に興味を持ってもらいたいと思っています。
 橋下さんは誰が相手でも、「政治」という「現実」を振りかざして、「理想」すなわち「正論」を掲げる皆さんをいなしていく。つまり、相手の正論を正論だと認めつつ、その「理想」が持つ矛盾、すなわち「現実的(現在的)無理」を理由として反撃していく。
 結果噛み合うわけはないけれども、現実の観客(視聴者)には、橋下有利で終わったかのような印象を与えることに成功しています。
 これはある意味プロレス的な勝ち方であるとも言えましょう。本当にどちらが強いかというケンカとは違う。自分の立場を充分に理解した戦い方です。
 まあ、こんな番組のこんなコーナーを喜んで(?)引き受ける理由があるということですよ。お見事ですね。
 個人的には橋下さんの政策や各種発言には異論もありますが、こういうプロレス的な力は素直に敬意を表したいと思います。
 プロレスと言えば、森達也さんはプロレスの取材もいくつかしていますね。その内容にもプロレスファンとして賛否両論有るんですが、やはり森さんも自分の立ち位置の置き方は上手だと思いますよ。世間の常識を敵に回すというか、あえて裏側から弱者を支援するというか、その手法には徹底が見られます。私は嫌いではありません。
 そういうことも含めて、生徒たちが何かを学んでくれればと思います。
 ケビンや古谷さんはまだ若いので、森さんのような独特の立ち位置があまり感じられませんね。本人たちなりには頑張ってそれを確立しようとしていますが、まだ大衆の思考の域を超えていません。
 

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2017.02.13

PYRAMID 『The Best』

Th_91ykzzvwj2l_sl1425_ こ最近、家庭内で国産フュージョンがブームです。車での旅のお伴はだいたい国産フュージョン。
 私やカミさんにとっては懐かしい青春時代、あるいはバブル時代を思い出し心地よいし、子どもたちにとってはオシャレで新鮮な音楽体験となっているようです。
 本場のフュージョンもいいのですが、やはり日本独特の「分かりやすさ」がいいですね。子どもたちにとっては、のちのアニソンやゲーム・ミュージックにも重なってくるところがあるし、ホームセンターのBGM的な日常感もある(笑)。
 今でも現役バリバリのカシオペアやT−SQUAREはもちろん、高中正義、渡辺香津美、渡辺貞夫、MALTAといった大御所、さらにはスペクトラムなどの伝説のバンドも、今聴くといろいろ分かるところもあり、私も改めてフュージョンの楽しさを味わっているところです。
 さて、そんな中、古典的かつ最新のフュージョンと言えば、やはりPYRAMID(ピラミッド)でしょうね。元CASIOPEAのドラマー神保彰さん、元T−SQUAREのキーボーディスト和泉宏隆さん、そしてワタクシ的には松田聖子の「あなたに逢いたくて」の名アレンジでお世話になった(演奏させていただいた)ギタリスト鳥山雄司さんの三人が結成したピラミッドでしょう。
 特にこのベスト盤はいいですね。21世紀のフュージョン。技術は言うまでもなくセンスが抜群に良い。
 ベースがいないので打ち込みの曲もありますが、それはそれでうまく生かしてますね。未来的な音がしている。デジタルとアナログの融合としては最高の実例でしょう。
 葉加瀬太郎さんのヴァイオリンをフィーチャーしたラプソディー・イン・ブルーの動画をご覧ください。淡々と3人の演奏ぶりを撮しているのですが、それがいいですね。思わず見入ってしまいました。
 ぜひ新しいアルバムを!

Amazon PYRAMID 『The Best』

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2017.02.12

追悼 チャボ・ゲレロさん

 た往年の名プロレスラーの訃報が。新日本で藤波選手と、全日本では大仁田選手と死闘を繰り広げた実力派チャボ・ゲレロさんが68歳でお亡くなりになったとのこと。肝臓ガンだったそうです。
 チャボ・ゲレロさんと言えば、やはり上掲の大仁田戦でしょうね。試合後の惨劇には、当時テレビ観戦していた17歳の私も強烈な衝撃を受けました。
 結果として、大仁田選手はデスマッチ王という邪道に走ることになり、そして今でも現役で(今度は本当に引退するらしいが)頑張っています。
Th_d_09429040 そう、昨年8月にチャボ・ゲレロさんは来日し、そして大仁田選手とタッグを組んで、往年の得意技ジャーマン・スープレックス・ホールドで勝利してるんですよね。
 そんな新しい記憶もありましたから、この突然の訃報には本当に驚きました。
 上掲の試合からも分かるとおり、本当に基礎のしっかりしたいい選手だったと思います。体はそれほど大きくありませんが、パワーもあるし、スタミナもある。気持ちも強い。スーパーヘビー級にも真正面から挑む姿には、心から感動した覚えがあります。
 大仁田選手が回想するように、たしかに彼のような存在が、のちにジュニアの選手のヘビー級への挑戦という道を切り開くきっかけになったのかもしれません。そのことによって、プロレスは非常に幅が広がりましたし、新しいヒーローがたくさん生まれました(もちろんその半面マイナスもありましたが)。
 そして、この試合を改めて観ると、大仁田選手のレスラーとしての素質、センスの良さ(ある意味でのなさ?)を再確認しますね。今の姿と重ねることにより、ますますプロレスの深さというのを感じずにはいられません。
 今ちょうど日米の首脳が会っていますが、かつての因縁のライバルが、時を経て盟友としてリングに立つというのもまた、ある意味プロレスが歴史の象徴である、いや歴史は実にプロレス的であるということを思い起こさせてくれますね。トランプさんもプロレス人ですし。
 あらためてチャボ・ゲレロさんの功績に思いをいたし、ご冥福をお祈りいたします。


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2017.02.11

トランプ大統領は富士山に来るか?!

20170212_92243 倍首相夫妻がお見事な外交をしています。スサノヲとクシナダヒメを上手に持ち上げつつ信頼を得ている様子です。
 ゴルフは最高の密談の場です。自然の中でリラックスしながら、また頭だけではなく体を動かしながら、そして時間をかけて、余計な人間を排して話をする最高の機会です。
 政治、外交のシロウトであるトランプさんが、今や世界唯一の安定政権の主役を頼りにするのは当然でしょう。イヴァンカさんが「アベの言うとおりにして」と言ったとおりですよ(笑)。
 もうこの時点で日本は上位に立ちましたね。相手が聞く耳を持つということは大切です。
 夏にはトランプさんが来日するという話にもなったようです。大いにけっこうでしょう。
 その際にはぜひ富士山へ!
 もちろん富士山という地球平和の中心の山(天教山)を仰いでいただくことももちろんですが、リニアに乗っていただくというのもいいですし、なんと言っても、トランプさん最大のライバルにして盟友であった柏木昭男さんの故郷ですからね、富士吉田や河口湖は。
 というかトランプさん自身、富士山に来たいと思っていることでしょう。
 変な話ですが、私とその周辺のお変人たち(?)は、その日のためにスサノヲと富士山を結びつける神事を行なってきました。まさかこういう展開になるとは思わずに、ではありましたが、結果としてはその日のためにということになりそうな気配です。
 今年になって、さらに動きが加速しています。本当にそれを体感しています。そうしたストーリーの中の重要な登場人物がトランプ大統領であるということです。
 今日は紀元節。安倍首相もこのようなメッセージを出しました。ここにある「未来」の象徴が富士山であり、そして皇室であるのです。日本の象徴である天皇と富士山は、これから地球の融合の象徴となっていくのです。
 どうぞトランプ夫妻、そんな「象徴」の波動を受けにいらしてください。

 

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2017.02.10

銀谷翠 「認知症は治る!」

 田の素敵な女性たちを集めていろいろ未来的なことをやろうと(勝手に)画策しております。お誘いしたい秋田美人のお一人が「闘う女医」こと精神科医の銀谷翠さんです。
 実はまだ銀谷さんとはお会いしたことはないのですが、今ちょっと関わっている未来医療の関係で、とっても近い位置におられます。ある意味同じ世界にいますので、きっと今年は秋田の美味しいお酒を酌み交わす時が来ることと思います。
 そんな銀谷さんがチャンネル桜の女子会に登場され、現代医療、特に薬漬けの精神科医療に対して、「本当のこと」という爆弾を投下してくださりました。
 私もほぼ100%同意いたします。そして、賢い製薬会社の方々から攻撃どころか理解をいただいているというところに、一筋の光明を見たような気がいたします。
 そして、やっぱり秋田と言えば「納豆」ですよね(笑)。伝統的な和食が一番です。
 いよいよ医療、福祉の世界が変わりますよ。日本が変えていく時が来たようです。
 

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2017.02.09

その八重垣を…

Th_2017020900050146yom0004view 倍首相夫妻がトランプ大統領との会談のためアメリカに向けて出発しました。
 この歴史的一大事にあたりまして、昭恵夫人にメッセージを送らせていただきました。
 昨夜、昭恵さんがFacebookにて「人との垣根が全て取っ払われ」というようなことをつぶやかれていました。そのお言葉と、昨年の天皇誕生日の日の「望」年会で昭恵さんとお話した内容から、ある種の直観を得たのです。
 詳しくは国家機密なので書けませんけれども(笑)、出口王仁三郎の以下の名文を参考として添付いたしました。
 今年はスサノヲの年となります。トランプさんも間違いなくスサノヲの系統ですね。ですから、この王仁三郎の「八重垣」に関する解釈は、非常に深い意味を持つと思います。八重垣をつくり、その八重垣をどうするのか…。
 皆さんもぜひ味わってお読みください。そして、何かを読み取ってください。この文は大本の機関誌『明光』昭和10年12月号に掲載された「歌まつり」の一部です。

(以下引用)

…素盞嗚尊(すさのをのみこと)が出雲の簸(ひ)の川の川上で八岐(やまた)の大蛇(おろち)を退治されて、ほっと一息おつきなされた。その時に、お祝いとして詠まれた歌が「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」の歌であります。

 このお歌の意味は、言霊(ことたま)によって解釈すると、「出雲八重垣」の「出雲」というのは「いづくも」のこと、「どこの国も」ということでありますが、つまり、大蛇は退治したけれども、まだ世界各国には八重垣(やえがき)が築かれ、そして八雲(やくも)が立ち昇っている。「八雲」というのは「いやくも」ということである──。それで、この「いやくも」をすっかりはらわねばならぬし、また、この垣も払わねばならぬ。

 今日も「八重垣」はたくさんあります。日本の物を外国に持ってゆこうと思えば、「税関」という八重垣ができている。「つまごみに」というのは──日本の国は「秀妻(ほつま)の国」というのである──日本の国もまた一緒になって八重垣をつくっているということであって、これは世界万民が一つになって、一天、一地、一君の政治にならなくては、この八重垣は取り払われないのであり、「八雲」を払い、「八重垣」を取り払って、はじめて一天、一地、一君の世界になるのであります。

 これが一つの意味でありますが、もう一つの意味があります。神さまがお鎮まりになっているその神さまを中心として「八重垣」を築く。その「八重垣」は「瑞垣(みづがき)」という意味になり、外から悪魔が入れない。ここでは神さまを守る「ひもろぎ」となるのであります。八重雲(八雲)も、幾重にも紫雲がたなびいている意味にもなるし、また、真っ黒な雲が二重にも三重にも包囲しているという意味にもなるのであります。

 それで、この歌は、「八重垣作るその八重垣を」で切れていて、あとがまだ残っているのであります。
 内外を問わず悪い「その八重垣を」今度は取り払わねばならぬということを残して、「を」の字でおさまっているのであります。

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2017.02.08

『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』 アンナー・ビルスマ&渡邊順生(著)加藤拓未(編集)

Th_512xlfqfcl_sx355_bo1204203200_ 晴らしすぎる!久しぶりに興奮しながら本を読みました。私が言いたいこと…なんていうと偉そうですが、感じていたことが全て書いてある。
 古楽というジャンルの様々な矛盾…それはあらゆる「ジャンル」に当てはまることですが…を軽く飛び越えて真実に迫っている。私はこういう発想と行動が大好きです。事実ではなく「真実」の探求。
 私はビルスマの演奏を生で聴いたこともありませんし、実際にお会いしたこともないのですが、その息吹というか、DNAというかは、多くの演奏家の方々から感じてきました。
 もちろん、この本での対談相手であり、共著者でもある渡邊順生さんからもいろいろ勉強させていただいています。
 「歌う」ではなく「語る(しゃべる)」。音楽は「物語」。この本における原点は、私の「モノ・コト論」にもつながってきますし、そういった音楽や世界観から感じている高次元宇宙のメッセージとも直結しています。
 そして、最近触れている歴史哲学が「歴史学」の対象ではなく、どちらかというと文学や音楽などの芸術と親和性が高いというのにも関係している。ビルスマのアンナ・マグダレーナ写本に対する姿勢は、まさに芸術家のそれ。
 そう、彼の語る「芸術」と「文化」の違いも面白かった。芸術は「今」生きているモノであると。文化は「コト」なんですね。その「芸術」の生命力の源である即興に関する論もなるほどでした。
 そういう流れの中で、ビルスマの音楽解釈が言語的というより映像的であるというのも納得できるところでした。言語は死んでいるんですよ。コトの葉ですから。固定化されている。映像は流動的です。
 楽譜というのは言語です。そこに生命を吹き込むのが人間の演奏です。ですから、彼が練習での決め事に執着しないというのは当然のことだと思いました。
 また、たとえば私もとらわれてしまっている、強拍(特に1拍目)はダウン・ボウで弾くべきだというような「常識」というコトからも、彼は全然自由です。かっこいいなあ。コトを極めてモノに至る。序破急ですよ。
 そしてワタクシ個人として大興奮したのは、バッハの無伴奏チェロ組曲のヴィオラによる演奏の可能性についての記述です。バッハ自身は当然ヴィオラで演奏した、あるいは作曲しただろうなというのが、私の実感でしたから。
 また、そういうことになると、私がここのところ演奏している5弦ヴィオラの存在もトンデモではなくなってくる。そう、組曲の第6番は5弦のための楽曲じゃないですか!ついでにモダン楽器にガット弦張って弾くことについても、ビルスマさんは私の味方です(笑)。
 そんなわけで、私も5弦ヴィオラでバッハのように(!)この名曲群を演奏してみようかと思っています。
 最後に、皆さんもおっしゃっていますが、この本のとんでもない素晴らしさのバッソ・コンティヌオは、訳・編者の加藤拓未の日本語力であると、私も強く思います。そして付録のCDの価値もとんでもありません。拝聴しながら美空ひばりを想起したことが全てですね。

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2017.02.07

追悼 泉田純さん

 アの倒産のニュースに続き、かつて全日本、ノアで活躍したレスラー泉田純さんの訃報が届きました。51歳ですか…。
 地味な役どころが多かった泉田選手ですが、印象に残る試合もいくつかあります。上掲の動画は負け試合ですが、泉田選手のパワーファイトぶりが、比較的小柄なインディー相手によく表現された試合だと思います。
 あまり書きたくありませんが、泉田さんはノアを取り巻く詐欺事件の被害者となり、大変な人生を送ってきました。このたびの死も直接的かどうかは別として、その件と関係しているのは間違いありません。
 まあ、たしかに仲田龍さん、永源遥さん、そして泉田純さんと、あまりに突然な死が重なりました。お三人ともそちらの世界との関係がありましたし、それぞれ不審死とも取れるような状況ですから、世の中からいらぬ詮索を受けるのも致し方ないかもしれません。
 いずれにせよ、全日系のレスラーたちが比較的若くして非業の死を遂げているのは事実であり、そこにプロレスのある種の残酷さや非情さ、そして切なさが漂いますね。この時代には珍しい「命を懸けた」お仕事なのです。
 ご冥福をお祈りします。

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2017.02.06

『アジアを救った近代日本史講義』 渡辺利夫  (PHP新書)

戦前のグローバリズムと拓殖大学
Th_417xzlk24l 日はこの本の著者の渡辺利夫さんにお会いする機会を得まして、1時間ほど熱い熱い対話をさせていただきました。
 この私にとって望外の幸運に出会えたのは、まさに2週間前に読んだこの本のおかげさまであります。
 仲小路彰の「グローバリズム」を学んでいる私が、なんとなく「戦前のグローバリズム」という言葉に惹かれ手に取ったのがこの本。
 拓殖大学の総長も長年務められ(現在は顧問)、また多くの団体の重要なポジションにおられる渡辺先生は、私からすると雲の上の人物。純粋に本の内容も素晴らしく勉強になることばかりだったのですが、その中になんと、仲小路彰が主宰していた「スメラ学塾」の文字があるではありませんか(文中では「スメラ塾」となっていました)。
 ジャワでの宣伝戦で活躍した、拓殖大学出身の若林光也さんらの活躍ぶりが紹介されていました。ジャワという文字を見て、ふと思い出した文献があり、家に帰って確認してみると、なんとまさに若林さんらの宣伝工作部隊に関する文書があるではないですか。
 驚きのあまりに、先週さっそく渡辺先生が理事長をされている地元山梨総研を突撃力で訪れて、結果今日のこの邂逅に一気にこぎつけてしまいました。普段お忙しく、なかなか故郷である山梨においでになる機会のない渡辺先生が、ちょうどお仕事でいらっしゃるというのですから、完全に目に見えない力が働いていますね。
 さあ、実際にお会いしてじっくりお話させていただいたのですが、いやあ本当に想像以上に魅力的な立派な先生でいらっしゃいました。私のようなどこの馬の骨かも分からぬ者の話を、メモを取りながら一生懸命聞いてくださり、大変有用なアドバイスも多数いただきました。本当に大感謝であります。
 今度また飲みながら(笑)ゆっくり話しましょうとおっしゃってくださり、本当に今後の未来的発展に明るい希望を与えていただきました。ありがとうございます!
 それにしてもこの流れはなんなのでしょうか。全く無駄がないこの流れ。これは大きなことが動き出しますね。皆さんも期待していてください。日本はすごいことになりますよ、きっと。私も微力ながら頑張らせていただきます。
 悠々として、急げ…です。

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2017.02.05

ケルビーニ 『対位法とフーガ講座』 (小鍛冶邦隆訳)

Th_51l3etwdul 日に続きまして、今日は東京で演奏会。こちらも大盛況で、私自身も楽しく演奏させていただきました。
 今回初めて演奏する機会をを得た作曲家がルイージ・ケルビーニ。名前はなんとなく知っていましたが、どの時代のどういう作曲家だったのかは、正直知りませんでした。
 で、いろいろ調べていると、対位法の本を書いていることが分かりました。なんでもパリ音楽院、英国王立音楽院で教科書として採用されたとか。
 そして、近年日本語訳版も出たということで、さっそく見てみてました(読むというより見る)。
 なかなか興味深い内容ですね。ある意味対位法の全盛期は終わったはずの時代に、こうして教科書的な本が出るなんて面白いですね。
 というか、結局のところ、その後のホモフォニーの流れの中でも、対位法は重要な基礎となっていたということですね。まあ、もちろん、ポリフォニーが複雑な和声を自然発生的に生み出していったわけですから当然といえば当然であります。
 このケルビーニの「教科書」、ショパンも参考にしたとか。なるほど、ショパンもちゃんと対位法学んでいたんだ(当たり前か…笑)。
 YouTubeに譜例とその実音化動画がありましたので、こちらからいろいろ聴いてみてください。きれいですね〜。
 私も久しぶりにフーガでも作ってみるか。

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2017.02.04

バッハ(?) 『管弦楽組曲第5番』

Th_691 私共に忙しすぎまして(オーバーワーク気味)、記事を書く間もなく時間が飛び去っていきました。
 そんなわけで、申し訳程度の記事が続きます。すみません。
 ええと、この日、土曜日は横浜でコンサートに出演させていただきました。詳細はこちらにございます。満員御礼、とても楽しく優雅な演奏会でした。私自身もオルガンとの共演というスペシャルな体験ができ大満足であります。皆さんありがとうございました。
 演奏会の冒頭で演奏したバッハの管弦楽組曲5番の序曲ですが、ご存知のとおりというか、聴いて分かるとおり、絶対大バッハの作品ではありません。その屈折した変態性からして(笑)長男、フリーデマン・バッハの作品で間違いなしでしょう。
 私は変わり者なので、けっこうフリーデマンの作品が好きです。よりスマートなエマニュエルとかクリスチャンとかよりも。一番上のお兄ちゃんだからこそ、お父さんの偉大さに押しつぶされちゃったのかな。
 そんな変ちくりんな曲の演奏に関しては右に出るものがいない(?)、ラインハルト・ゲーベルのムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏を聴いてみましょう。これは本当に名演ですよ。この曲に関してこれを超えるのは無理ではないかと。

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2017.02.03

渡辺さんは豆まきをしない?

Th_img_9185 日は節分。我が家の節分についてはこちらに書きました。鬼も内です。
 さて、今日職場でも話題になったんですが、なんだかテレビで「渡辺さんは豆まきをしなくていい」という話題が取り上げられたそうですね。
 全国でも特に渡辺姓が多いことで有名な、我が校のある山梨県富士吉田市ではどうでしょうか。いや、なにしろ、あるクラスなんか生徒の3分の1が渡辺(字はいろいろ)だったこともあるほどです。そんなわけで、この地域ではお互いを姓ではなくて下の名前で呼びます。先生にも渡辺がたくさんいるので苗字では呼ばず、下の名前に先生をつけて呼びます。
 なんでこんなに渡辺が多いかというと、私の調べでは、南北朝時代に落ちてきた長慶天皇のお伴として、摂津の渡辺氏が移住してきたらしい。全国の渡辺氏と同様に家紋は三ツ星に一文字です。
 いろいろな字がある「ワタナベ」さんですが、特に「渡邊」と書く家系は、渡辺綱の末裔を自負しています。渡辺綱は言うまでもなく、大江山の酒天童子退治、一条戻橋で鬼の腕を切り落としたなどの武勇伝で有名な武将。
 まあ、そんな事情で、鬼は「ワタナベ」さんを恐れて近づかないというのが、豆まき不要伝説の根拠のようです。
 で、結論から言いますと、当地のワタナベさんたちは、なんだかんだ言って豆まきをしているようです。豆まき不要伝説を知っている人はいますが、厄払いを重視する土地柄でもあるため、比較的豆まきには積極的なのです。
 その豆まきのしかたについても、部落ごとにいろいろと個性があるようですが、それはまたいつか調べて書きましょう。
 当地で、不要というか禁忌としてもっと根強いのは、小林家が年末の餅つきをしないという話ですね。それは武田と北条の争いに関わる話なんですが、それについてもまた後日。
 さて、富士吉田市下吉田には、そんな渡辺綱を祀った「渡邊大明神」があります。ここは非常に不思議な神社です。
 これも今日は簡単に説明するだけにしますけれど、祭神がですね、まずは渡辺綱というのはいいとして、寒川の神を祀っているんですね。さらになぜか歴代の総理大臣の揮毫が複数ある。
Th_img_7959 上の写真は渡邊大明神・福地八幡神社の扁額ですが、佐藤栄作元総理の揮毫です。拝殿の額は岸信介の書。そんなこともあって、一昨年、安倍総理夫人の昭恵さんと参拝しました。その日の記事にちょこっとそのへんの事情を書いています。お読みください。
 まあとにかく、ここ富士北麓にはいろいろとドロドロとした裏の歴史が渦巻いているんですよ。興味のおありの方は、ご案内しますのでぜひ遊びにおいでください(ご遠慮なくご連絡ください)。

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2017.02.02

「〜がないからできない」=「〜があってもできない」

 日は録画してあったBS朝日「昭和偉人伝〜小林一三」を家族と観ました。
 阪急電鉄の生みの親、いや、近代大衆社会の生みの親、そしてかの宝塚歌劇団の生みの親。そんな一三を生んだのはこの山梨県です。
 山梨が誇る実業家であり、芸術家であったと思います。このたびの番組もよくまとまっていたのですが、残念ながら動画はないので、NHKの「その時歴史が動いた」をご覧ください。
 ああ、山口昌男さんももうお亡くなりになったんですよね。小林一三を「シャーマン」と言うあたり、いかにも山口昌男さんらしい。私も同意します。番組の末尾にある一三の言葉は輝いていますね。私もずっと青春時代でいたいし、夢を、良き未来を妄想して実現していきたいと思っています。

 さて、「昭和偉人伝」では、「金がないから何もできなという人間は、金があっても何もできない人間である」という一三の名言が紹介されていました。なるほどですね。
 これは「金」に限らず、たとえば「時間がないからできない」という場合にも当てはまりますね。私も「時間がない」とか「お金がない」と言ってしまうことがありますが、それはたしかに全て「言い訳」です。かっこ悪いですね(笑)。
 この番組を観て、これからはそういう「〜がないからできない」とは絶対に言わないようにしようと決心しました。
 今、仕事もそうですが、仕事以外でも大きな事業に関わっているので、ついつい「〜がなくて」と愚痴をこぼしがちです。
 やはり、お金も時間も自ら作らなければいけません。「〜がない」ということは、それを作る努力をしていないことを表明しているわけですから、まさに恥ずかしいですよね。
 「才能がない」というのもダメです。才能も作るべきものですし、もっと言えば、お金も時間も才能も、人のものをお借りすることができる。人を使うということも大切なのです。
 ここのところ、戦前の偉人の人生に触れることが多いわけですが、そこから学ぶことは非常に多いですね。単なる懐古趣味や保守主義ではなく、純粋に人間としてそこに学んでいきたいし、それらを真似をしていきたいと思っています。

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2017.02.01

『ビル・ロビンソン伝 キャッチ アズ キャッチ キャン入門』 鈴木秀樹 (日貿出版社)

Th_51isbddgfrl_sx357_bo1204203200_ れはすごい本!マニアにはたまらないでしょう。また昨日のDVDと同様、他の格闘技をやっている方々にも非常に有用でしょう。
 実際昨日の我が校柔道部のDVDの世界ともつながっています。技術的なこともそうですが、この本の著者である真のプロレスラー鈴木秀樹選手の盟友であり、今はプロレスラーにして我孫子市議会議員でもある澤田敦士は、昨日のDVDの主役矢嵜雄大監督の明大柔道部の後輩、それも特別にカワイイ後輩ですからね。
 こちらに実はちょこっと書いたんですが、先日の本校柔道部の祝賀会にも、シャレた(シャレにならない?)電報をくださりました(本当は出席予定だった)。
 もうだいぶ前になりますが、鈴木・澤田両選手は本校の餅つき(笑)に参加してくれたこともあり、その時は矢嵜監督も一緒でした。
 この本、格闘技は観る専門のワタクシには、いわば「実益」というのはほとんどないのですが、もう連続写真を見ているだけでも、それこそスパーリングや試合を間近で(それも解説付きで)観ているがごとき贅沢な興奮がありました。
Th__20170124_7_56_53 というわけで、これはワタクシがにやにやしながら眺めているよりも実益のあるところに置いておいた方がよかろうと思い、矢嵜監督率いる柔道部にこの本を贈呈いたしました。
 そして、さっそく選手たちがこの本を参考に体のさばきやスープレックス(笑)の練習を始めております。いやいや(笑)じゃないですよ。先日も全日本の柔道女子がレスリングの金メダリストたちに、また昨年は男子が青木真也選手に学んでいたではないですか。
 それは本来の柔道ではない!という頭の硬い方もいますが、私や矢嵜先生は逆に本来の柔道は「なんでもあり」「なんでもこい」的な世界であり、今の柔道こそ伝統と言いながら狭い世界に閉じこもってしまったと思っているので、逆に自然な流れに感じられるんですよね。
Th__20170202_10_55_53 今日もサムライTVバトルメンに乱入して本書を押し売りしていた(笑)鈴木秀樹選手。ぜひとも我が校を再訪していただき、柔道部にてセミナーをやっていただきたいものです(押し売りお断り…笑)。
 ビル・ロビンソン先生とアントニオ猪木先生直伝の技術とスピリットを受け継ぐ男、鈴木秀樹選手のこれからの活躍にも期待したいと思います。ワタクシとしては、某メジャー団体に殴り込みをかけてほしいなあ。ぜひ押し売りしに乱入していただきたいと思います。

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