キャラメルマシーン(お笑いマジック)
ええと、これまた昨日の続きですね。言うまでもなく、お笑いというのは「普通」ではだめで、いわば「異常」「異能」「障害」「犯罪」をギリギリのところでプラスに転ずる、人間ならではの非常に高度な文化です。
だから、私は学校で「コント部(仮)」を勝手に作って、一般の教育現場ではもしかすると「いじめ」や「差別」の対象になりかねないギリギリの個性をプラスに転ずるよう尽力しております(なんて言うとカッコイイけど、実際は自分も含めて「変」を楽しんでいるだけ)。
そんなわけで、この年末年始もたくさんお笑い番組を観ましたが、やっぱり先程書いたギリギリの線でしたよ。特にそれを痛感したのは、BS朝日の「お笑い演芸館 年越し10時間スペシャル!総勢60組が漫才・コントで大爆笑の初笑い」でしたね。
「お笑い演芸館」は地上波とは違い、しっかり時間をとってネタを見せてくれるので、とても勉強になりますし、芸人さんの実力も見えてしまう。
今回は総集編的な構成でしたので、いろいろ「笑い」という文化を総括しながら、ゆっくり観させていただきました。
繰り返しになりますが、どの芸人さんも、「異常」「異能」「障害」「犯罪」をギリギリのところで笑いに転換してくれていました。
プロレスなんかもそうですが、そうした「異能」「異形」的な「モノ」を見せる、すなわち「見世物」というのが、この現実社会には絶対に必要です。もちろん、そこにはヤクザさんも関わってきますね。大多数の「普通」「正常」の側のためのアジール。
今回のこの特番、とにかく10時間もあったので、その中のどれを紹介するか非常に迷いましたが、思い切って意外なところで、お笑いマジックの「キャラメルマシーン」さんを紹介しましょう。
マジックという非現実、そしてフィクションの中に、「モノ」的な笑いが重なり、独特の世界を作り上げていて、私はけっこうハマってしまいましたね。
マジックというのは、ある意味では予定調和に陥りがちです。そこに不調和な(異常な)お笑い要素が入ってくる。その違和感というか、妙なバランスいうか、快感というか、そんな魅力がありますね。
他にもお笑いマジックの方々は大勢いますが、その不調和さという意味でキャラメルマシーンは絶妙だと思います。では、どうぞお楽しみ下さい。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 帰ってきたウルトラマン 『第12話 怪獣シュガロンの復讐』(2023.12.08)
- 冬木透 『夕日に立つウルトラマン』(2023.12.09)
- 『首』 北野武 脚本・監督・編集作品(2023.12.05)
- 『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』 竹林亮 監督作品(2023.12.02)
- 『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて』 魔夜峰央原作・武内英樹監督作品(2023.11.29)
「心と体」カテゴリの記事
- 不動明王の愛の荒魂(2023.11.28)
- 寝る子は育つ・寝ない大人は横に育つ(柳沢正史先生「睡眠」を語る)(2023.11.08)
- 松葉ジュースを作る(2023.11.07)
- 『松葉健康法』 高嶋雄三郎(2023.11.06)
- 芸術は宗教の母なり(虹と紅葉と)(2023.10.29)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 帰ってきたウルトラマン 『第12話 怪獣シュガロンの復讐』(2023.12.08)
- 冬木透 『夕日に立つウルトラマン』(2023.12.09)
- 『飄々と堂々と 田上明自伝』 田上明 (竹書房)(2023.12.07)
- グレン・グールドの『バッハ フーガの技法』(2023.12.06)
- 『首』 北野武 脚本・監督・編集作品(2023.12.05)
「教育」カテゴリの記事
- グレン・グールドの『バッハ フーガの技法』(2023.12.06)
- 【読解力】社会人1万人以上見て分かった”文章読めない”人の特徴 (サトマイ)(2023.11.13)
- 忍者学!(2023.10.12)
- 出口康夫 『われわれとしての自己(Self as We)」(2023.10.14)
- 『本學ノスゝメ』出版 クラウドファンディング!(2023.10.06)
「モノ・コト論」カテゴリの記事
- Re:Hackshun【目せまゆき&成田山幽輔】安倍さんは、あの解散をどう考える?(チョコレートプラネット チャンネル)(2023.11.21)
- 在原業平の墓(滋賀県高島市マキノ町在原)(2023.11.18)
- 廣松渉の「世界の共同主観的存在構造」(2023.10.25)
- 映画『君たちはどう生きるか』 宮崎 駿 監督作品(2023.08.22)
- 『顕神の夢〜霊性の表現者 超越的なもののおとずれ』 足利市立美術館(2023.08.15)
コメント