『100歳の少年と12通の手紙』 エリック=エマニュエル・シュミット 原作・脚本・監督作品
う〜ん、いい映画だったなあ…。久々のフランス映画。中2の下の娘と観ました。
映画マニアで将来はそちらの仕事をしたいと言っている彼女、初めてのフランス映画にいたく感銘を受けていたようです。
余命わずかの白血病の男の子、たまたまぶつかった女性との運命の出会い…こう書くと、いかにコテコテなお涙頂戴映画かと思いますが、とんでもない。
いかにもフランス映画らしく、現実が「影」、夢が「光」として表現される中、ある意味淡々と、しかし劇的に時間が過ぎていきます。そして、穏やかな結末。
う〜ん、やっぱり女性がプロレスラーだから少年を救えたのですよね。「物語」に生きている強さ、賢さです。あらためてプロレスの素晴らしさを痛感しましたね。
そう、フランスのプロレス界というのは、それはそれで非常に面白いんですよね。演劇性が高い。歴史も古く、アメリカより早く1830年代から見世物小屋的な興行が行なわれていたそうです。
そう言えば、1850年代のフランスプロレスを愛したかのロラン・バルトは、「レッスルする世界」において、反神話的世界、近代的世界への憎悪を思いっきり表現しましたね。この映画を観て、それを思い出しました。
この映画も結局、ロラン・バルトと同じことを現代に投げかけているとも言えますね。神の世界への信頼が、人間の生命の本質であるということ。私たちを幸せにするのは、人間の決めた約束事ではないのです。
神のように「飽きずに」「瞬間瞬間を新鮮に」「繰り返す」ことにより、私たちはとりあえず「時間」を超えることができる。なるほどなと思いました。
映画の中にもありましたね、こんなセリフが。「プロレスは人生の教科書」。
原作も読んでみたいと思います。娘もこれでフランス映画に目覚めたかな。
Amazon 100歳の少年と12通の手紙
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