『切紙神示と共に甦る孝明天皇の遺勅(予言) 誰も知らなかった日本史 皇室に隠された重大な真実』 出口恒・飯塚弘明 (ヒカルランド)
今日は東京にて、この本の著者出口恒さんの講演を聞いてきました。共著者の飯塚さんとも久しぶりの再会。
講演の最初に語られた、トランプが新しい世界を作り出す荒魂、トリックスターとして働くというお話は、私の考えと完全に一致します。そして、そこから一般的な日本史とはたしかに違う「誰も知らなかった日本史」のお話がどんどん展開していきました。大変面白い。
この本に書かれていないお話も豊富にあり、講演会としては大満足の内容でありました。
私はずっと王仁三郎的世界に触れてきましたし、この本の最後に「次回作に著したい」と書かれている「富士の霊石」にも深く関わる宮下文書にもどっぷり浸かってきました。そして、最近では王仁三郎と完全に同レベルの知られざる巨人仲小路彰にも出会いましたから、このようなある意味「トンデモナイ」話に抵抗がない…どころか、大変興味深く接することができます。普通の人ならドン引きするモノばかりですよね(笑)。
ちなみにこの本に書かれていること、すなわち王仁三郎が書き遺したもの、あるいは霊的に他人に書かせたものについて、私は完全にその内容を信じている、あるいは事実であると考えているわけではありません。
尊敬する歴史学の重鎮伊藤隆先生にお会いした時にも、これらについて、実証科学的に「あやしい」「間違っている」「危険」というようなお話をうかがい、たしかにそうだと思う私もいます。
しかし、先生にも申し上げましたが、それがたとえ嘘であっても、その言葉たちが多くの有識者たちを動かしていたのは揺るぎようのない事実ですので、それもまた歴史の一部として扱いたいし、アカデミックな立場の方々はそこには触れられないでしょうから、私のようなシロウトがそこを真剣に考えるのは悪くないと思います。
実は今日、昼間はこうして大本の世界に心遊ばせたのですが、夜は天理教の世界でお酒を呑みながら陽気づくしを楽しみました。
そこで思ったこと。トランプ現象を支えたアメリカの大衆の心理と、天理・大本の信者たちの当時の心理は、かなり近いものではなかったのかと。
トランプ関係の記事に書いたとおり、そこには近代的な科学や工業やマネー(すなわち「コト」)以前の、モノが蠢いており、つまり「物語」こそが現実を動かすということなんですよね。
ですから、いわゆる歴史学の立場から一笑に付すというのは、未来を見誤るきっかけになってしまいます。実際、イギリスのEU離脱もトランプ勝利も、いわゆる有識者たちは見誤ってしまったわけですから。
そういう轍をさんざん踏んできたことを私たちは忘れてしまうのです。それを神話の世界の話からずっと覚えていたのが、たとえば出口王仁三郎であり、仲小路彰であったと、私は考えています。
そういう世界観でモノを見られる方には、ぜひこの本を読んでみていただきたい。そこに大切な未来へのヒントが隠されているように思います。
オニや仲小路が、「未来を予言していた」とのちに言われるのには、そういうワケがあるではないでしょうか。
あとは、こそに皇室が深く関わっているということですね。出口王仁三郎と仲小路彰の霊的な接点はそこにあります。
王仁三郎は有栖川宮熾仁親王の落胤、仲小路はその有栖川家を実質的に継いだ高松宮さまのブレーンだったわけですし。そして、そこに富士山がまた大きく関わってくる…。
私も「富士の霊石」を身近で研究している者として、その壮大な物語をしっかり復習し、そして、明治維新以来の、日本の巻き込まれた150年戦争に終止符を打ちたいと考えています。
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