和歌山でM5.4
今日お昼ごろ、和歌山県南部を震源とするM5.4の地震があり、広い範囲で震度4の揺れを感じました。遠く離れた当地富士山でも震度1〜2を記録したことからも分かるとおり、やや震源は深め、50〜60kmでした。
この地震が発生してすぐに私は5年前のある地震を思い出しました。それは2011年2月21日にほぼ同じ場所(深さも同じ)で発生したM4.9の地震です。
なぜこの地震を覚えているかというと、やはりあの3.11東日本大震災の直前に発生した地震だったからです。また、ニュージーランドのカンタベリー地震の1日前だったこともあります。
そう、ちょうど先日記事に書いたばかりですが、先週13日にカンタベリー付近でM7.8の地震があったではないですか。そんな流れもあの年の記憶と直結して、思い出したというわけです。
もちろん、だからと言って近く日本で大地震が発生すると言うわけではありません。しかし、実際の科学的地震予知が不可能であると分かっている現在、私たちがもし大地震を予測し減災を心がけるならば、そうした歴史、記憶に頼るしかないのです。
自然にはたしかにある種のパターンがあります。それがたとえ科学的に証明されない、再現性の不確かなものであっても、それを無視するのは愚かなこと、あるいは人間の思い上がりです。
それと別の視点も。今年の秋は変に暖かい。さらにこの夏から鳥が少ない。ここ富士山麓は野鳥天国なのですが、とにかく夏の朝も鳥が鳴かなかった。ここのところも見るのはカラスの群ればかり。ちょっと異様です。
最近もすずめの姿が見えないとの報告がありましたし、山に入っても鳥や虫がいないという話もありました。なんとなくですが不穏な感じなのです。
これは頭で考えているというよりも、勘というか体感というか、自分の中の原始的なモノがなにかを感知している感じなのです。
もちろん、いたずらに不安を煽る気はさらさらありません。ただ、自分の中で「ちょっと気をつけよう」という気持ちでいることを表明しているだけです。
何も起きなければ、それはそれで良かったということになりますが、一方で、いつかも書いたように、地震はいつか必ず起きるものなので、できれば早く起きた方がいいという考え方もできる。つまり発生が遅くなればなるほど規模は大きくなるということです。
3.11東北地方太平洋沖地震の最大余震もまだ発生していませんし、今回の和歌山の地震からも想像される南海トラフの巨大地震の発生も確実に近くなっています。
とにかく私たちは「天災は忘れた頃に…」を忘れず、常に準備と心構えをしておくことですね。
我が家で測定しているラドン濃度もここのところずっと高めの状態が続いています。なかなか収束しません。これは経験的には比較的緩やかかつ大きめな動きを捉えているものと考えられます。
さまざまな情報が次なる大地震の近づいていることを暗示しているのかもしれません。なにしろ、大地震が発生することは100%確かですし、それがこうしている間にも1秒1秒近づいているのもまた100%間違いないのですから。
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コメント
富士山の山麓におられるので、頭脳もさえ、心も澄んでおられるご様子に、心より敬意を表します。
結論も同感ですが、私は別のアプローチから、同様な結論を抱いております。宜しければ、ブログMIDORIJINKENTIMESを御高覧ください。
投稿: 地震研究・国際経済学者 庄野 壽 | 2016.11.20 22:00