長崎バスのCM
名もなき一日を走る。長崎バス…教え子がまた快挙を成し遂げました。我がことのように嬉しい。
今、いろいろと大変な電通さん。その電通に就職した教え子がこのたびTCC(東京コピーライターズクラブ)で最高新人賞を受賞しました。
出向していた電通九州にて手がけた長崎バスのCM、ポスター。取材に取材を重ねて、誰よりも長崎バスに詳しくなった末に湧き出した「言葉」。
そんなホンモノの言葉が高く評価され、地元でも大変な評判となり、また、こうして全国的にも高く評価されたというわけです。
主演・監督役所広司。地方の地味な、しかし人々の生活を支えてきた「バス」の魅力、価値を、見事に表現していると思います。
私は上掲の「オラショ」ヴァージョンが特に好きです。
その他の受賞作品は長崎バスの公式サイトでご覧ください。それぞれが一本の短編映画…いや、長編映画を観るような、実に素敵な作品に仕上がっています。
受賞した彼女は、某公立高校に入学したのもののワケあってやめてしまい、ウチの学校で拾ったノラ猫みたいなヤツでした。初めて会って話をした時のことをよく覚えています。この猫は特別な才能を持っているなと直観しました(笑)。
私の直観はある意味大当たりしました。普通に勉強もできたけれど、やはり感性、特に言語感覚が憎らしいほど優れていたので、普通に勉強させるのはもったいないと思い、日芸の放送学科を目指させたのは、このワタクシであります。実は、自分の憧れの学校、職業を目指させたのですが(笑)。
その後も、いろいろ紆余曲折というか波乱万丈ありましたが、それをも栄養分にして頭角を現し、電通にも余裕で合格、入社後も生き生きとその才能を発揮しておりました。
ホント今、電通はいろいろ批判されておりますが、非常な多様な側面のある会社ですからね。一つの試練の時なのかもしれません。
苫米地英人さんの『電通 洗脳広告代理店』にあったような一面もあったと思いますが、アメリカの権威、実力の低下に伴い、実際は非常に「日本的」な企業、そして業務を行なってきたと思います。教え子のような若いクリエイターをしっかり育てる風土もちゃんとあるのです。
まあ、世の中、戦後のいろいろな行き過ぎに修正がかかり始めている感じがしますね。ここで電通がどのように変わり、あるいは変わらないのか。教え子の今後の活躍にも注目しながら遠くから眺めていきたいと思っています。
とにかく、おめでとう。そして、ありがとう。教師冥利に尽きます。
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