十六菊花紋のカフス〜戦前のシュメールブーム
今日は軽くて重いネタです。
最近、カフスボタンを集めるのが趣味になっております。実際仕事の時にもしていきますから、実用的な趣味ですし、ファッションと言えばファッション。
で、以前からどうしてもほしかったデザインのカフスを本日入手いたしました。そのデザインとは「十六弁菊花紋」。皇室を象徴する「菊の紋章」ですね。
いえいえ、決して私は右翼ではありませんよ(笑)。まあ左翼でもありませんが。
マニアックで変わり者のワタクシとしては、この菊花紋は皇室の象徴であるのはもちろんのこと、シュメール文明の象徴でもあるんです。
ご存知の方はご存知でしょうが、菊花紋に似た文様や紋章が、古代バビロニアの遺跡が出てきたとかいう話があります。
また、元禄時代に出島に来たドイツ系オランダ人医師ケンペルが唱え始めたという、「日本人シュメール起源説」と、その展開系たる戦前のシュメールブーム(スメラミコトとは「スメル」の神とか)、そこから発したとも言える日ユ同祖論も含めて、私はずっと興味を持ってきました。
もちろん歴史的な事実かどうかは眉唾ですが、実際にそうした「トンデモ説」が世の中を動かしていたという「歴史的事実」に興味があるのです。つまり、古代史としてではなく近現代史としての興味。
そう、もうお分かりと思いますが、私のライフワークである、宮下文書(富士古文献)、出口王仁三郎(大本)、仲小路彰(スメラ学塾)の三者に共通するのは、実はそのあたりだったりするわけです。
戦前の仲小路彰はまんま「シュメール学」を日本の国体と結びつけていますし、王仁三郎の霊界物語の舞台の多くはペルシャ周辺、また宮下文書における高天原は、解釈によってはやはり西アジアにあったことになります。
そのいずれもが、当時のある種のブームに影響を受けたと言えます。そして、そうした影響がさらなる影響を増幅して、たとえば大東亜戦争につながっていったとも言えます。
そのへんを、単なる「トンデモ」としてではなく、現実の歴史として研究していくことも、未来の日本にとって非常に重要であると考えます。
とりあえず、大天才たちがそのトンデモになんで引っかかったのか。いや、実はそれがトンデモでもなんでなく、事実、あるいは真実を伝えているのかもしれない…。
ちなみに、戦前のシュメールブームを支えた大ベストセラーが、スメル学会会頭三島敦雄著「天孫人種六千年史の研究」です。この本は当時100万部売れたというから驚きです。戦後はGHQによる焚書対象となりました。
この「天孫人種六千年史の研究」はこちらのブログで読むことができます。ありがたいことです。
ちなみにこの本の序を書いている、東大の法学者であった筧克彦は、宮下文書の研究会「富士文庫」の顧問。大正天皇のお后、貞明皇后さまに歴史を教えていた人で、あるルートで王仁三郎ともつながっていました。
また、巻末の跋文を書いている原田敬吾はバビロン学会の創始者。このバビロン学会は、戦後、三笠宮さまのオリエント学会につながっていきます。そこで、仲小路彰ともつながってきます。
実に面白い系譜ですね。
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