東北発…常温核融合再び
10月の2日から、東北大学で「第20回凝集系核科学国際会議(ICCF20)」が開かれます。
「凝集系核融合」は、かつて「常温核融合」と呼ばれていた現象の新しい呼称です。
「常温核融合」が、一度否定され、エセ科学のレッテルを貼られてしまったため、その名前を改めたとも言えますね。
科学の歴史を振り返りますと、そうして一度は否定され、批判され、地獄に落とされながら、のちに復活し、最終的には常識にまでなった現象、実験、理論は数限りなくあります。
私は、今はもちろん科学者ではありませんが、少年時代は科学者を夢見ていました。当時はそういう男子は多かった。
私は宇宙物理学にも興味を持っていましたので、その流れの中で、核融合エネルギーについても、ある種の憧れがありました。
その後、1989年に「常温核融合」のニュースで、私の心は再び震えました。これは革命が起こる…本気でそう思ったものです。
しかし、その後、常温核融合の再現実験はことごとく失敗、あるいは否定され、とうとう「嘘」のレッテルを貼られることになってしまいました。
しかし、不思議なもので、私の心の震えは完全には収まらなかったのです。なぜだったのか。
最近、その理由が分かってきた気がするのです。
311の原発事故がそのきっかけでした。核融合ではなく、「原子力」に対するバッシング、拒否反応が大きくなり(それは当然だと思いますが)、「核」という言葉がつくだけで、それこそ十把一絡げに「反対」される。そんな状況が、有る意味私の核融合に対する記憶を甦らせたと言えるかもしれません。
その後、いくつかの出会いがありました。まず、若くて優秀な物理学者。そして、戦後すぐに「21世紀は核融合の時代」と言った仲小路彰です。
彼らのおかげで、私の直観は、ある種の理論的裏付け、あるいは後ろ盾を得ることになったのです。
そんなこともあって、「ワシは原発には反対の賛成なのだ!」のような記事を書くようになったわけです。
そして、最近、米で特許 再現成功で「常温核融合」、再評価が加速や核融合炉こそ世界の需要に応える最終の解決策、核融合炉に行って、炉に飛び込んできた!といったネットの記事を読むにあたり、さらに「核融合」や「凝集系核融合」に対する関心が燃え上がってきたというわけです。
それも、原発事故が発生した東北という地方で国際会議が開かれるという運命に、なにか見えない大きな力を感じざるを得ません。
そんな夢みたいなことまだ言ってるのか…そう言う人もいるでしょう。核とか原子力とか、本当にやめてくれ!という言う人の気持ちも理解できます。
しかし、私は諦められないのです。科学者ではない私には、具体的に何もできることがありませんが、一般人への、特に子どもたちへの啓蒙は、立場上可能です。
もう一つ、国への働きかけですね。国民の核、原子力アレルギーのもと、核融合を国家の政策にするのは難しい状況です。しかし、だからこそ、そうした働きかけが重要になってくるわけですね。それも科学者からの立場ではなく、たとえば工業界、経済界などからですね。
実は、最近ですね、私も「常温核融合」の現場に関わらせていただいているんです…なんて、そう、私たちの体内で起きている「生体核融合(生体内核変換)」についても、私はなぜか信じているんですよ。
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