韓国南部でM5.8
朝鮮半島は地震があまり発生しない地域ですが、ここのところM5レベルの中規模地震が数回起きています。
まず今年7月5日の20時33分に今回の震源の東側でM4.9。
続いて先日、9月9日朝に北朝鮮でM5.3(核実験による人工地震か)。
そして今日、19時44分に韓国南部M5.1、続いて20時32分に観測史上最大のM5,8。
上記のごとく9月9日の地震は核実験によるものです。そんな折に発生した今回の地震。7月5日の地震と発生時刻がほとんど同じこともあって、韓国の一部では「北朝鮮による人工地震では?」という憶測も。
たしかに、今回の震源の近くには原発があります。韓国の原発の耐震強度はM6.5程度を想定していますから、もう少し大きな地震(日本では日常的に発生する規模)が発生すれば、深刻な原発事故が発生する可能性もあります。
実際のところ、人工地震である可能性はないと思いますが、韓国ではここ数十年で地震発生数が増加傾向にあり、今回も立て続けに中規模地震が発生し、さらに規模が大きくなっていること、建造物の耐震性が低いこともふまえますと、ある意味日本よりもリスクは大きいと言わざるをえないと思います。
こうした、韓国の地震増加は、大きな目で見れば3.11東北地方太平洋沖地震が誘発しているとも言えますし、今回に限っては、熊本の地震が誘発したとも言えましょう。
逆の見方をしますと、過去、韓国で地震が発生するとその数カ月後に九州地方を中心に西日本で比較的大きな地震(M6〜7)が発生していることが分かります。
まあ地球全体から見れば、日本列島と朝鮮半島はほぼ同じ地域ですからね。今回も外国での珍しい地震ととらえるのではなく、我が身のことと考えるのが良いでしょう。
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