第14回 富士学苑中学・高等学校ジャズバンド部リサイタル
私の勤務する学校のジャズバンド部のリサイタルがふじさんホールにて行われました。
今や全国を舞台に活躍する、最も有名な学生ビッグバンドとなった「Moon Inlet Sounds Orchestra(MISO)」。その証拠と言ってはなんですが、オープニングでの、東京スカパラダイスオーケストラメンバー全員や、総理夫人からのメッセージにまず驚かされましたね。実力と実績あってのことです。
なんと年間60近いステージをこなす彼らですが、3年生の引退の舞台ともなるこのリサイタルが最大にして最重要な演奏の場となります。
毎年メンバーが入れ替わる学生バンドにおいて、その年の生徒の個性に合わせて、常に最高レベルの集団に鍛え上げる顧問の大森先生の手腕には、本当に脱帽です。
今年のバンドは、派手なソリストやヴォーカリストはおらず、どちらかと言うと小ぢんまりした印象を持っていましたが、いやいやどうして、このリサイタルは全体として学生バンドらしさを楽しめる素晴らしいものでした。
特に、今回はPAや照明に一流のプロを採用したこともあり、彼らの良さがバランス良く表現できていたと思います。もちろん、弱点をカバーしてもらえるなど、強力な演出力に助けられた部分もあるとは思いますが、まあ、そういう意味も含めて生徒たちにとっても大変贅沢なステージでした。
このリサイタルをもって引退する9名の高校3年生の皆さん、お疲れ様でした。皆さんのこの部活、バンドでの体験は必ずや将来役に立つことと思います。あまりにスペシャルな3年間だったと思いますよ。あとは、なんらかの形で音楽を続けてほしい。そうなることを願い祈ります。
そして…ワタクシごと、というか我が家ごとで恐縮ですが、ウチの上の娘は当バンドでベースを担当して5年目となります。ようやく体全体で音楽を表現できるようになってきました。まだまだ音楽的には物足りなく、歯がゆい演奏をしておりますが、来年のリサイタルがいよいよこのバンドでの最後の演奏となるわけですから、これからの1年で、仲間たちと思いっきり成長してもらいたいと思います。
今日はせっかくですから、彼らの演奏の録音を聴いていただきたいと思います。私が客席で機材を手持ちで、なおかつオートレベルで録音したものですので、ちょっと不自然なところもありますが、雰囲気は充分に伝わることと思います。
どうぞお聴き下さい。
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