原爆忌・スカジャンボリー・薪能
今日はいろいろと忙しかったので日記調に。
まずは原爆忌。8時15分に家族で黙祷しました。その前だったでしょうか。ちょっと娘たちが興味深いことを言っていたので紹介します。
そう、写真にある平和記念公園の碑がテレビに映しだされた時です。娘たちが急に怒り出しました。
えっ?もしかして、「これじゃ、日本人が悪いことをしたみたいじゃん!」と言い出すのかと思ったら、そうではなくて、ある意味もっと単純な理由で怒ったのでした。
「眠って下さいじゃなくて、お眠り下さいでしょ!」
なるほど。この碑文については、2年前の今日、私はこのように書きました。その後も何回か現地を訪れ、この碑と対面していろいろ考えたり、生徒たちに語ってきましたが、この単純なことには全く気づきませんでした。
娘たちの純粋な感情、これは貴重かもしれません。死者に対する敬意というか、不幸にも地球史上特別な惨劇の被害に遭われた方々への、純粋なる鎮魂の気持ちが、たしかに「尊敬語」という形で表現されてもおかしくありませんね。
単純なことでしたが、なにか大切な気づきを与えられました。
さて、そんな娘たちですが、その後、長女は所属するジャズバンド部の一員として山中湖へ。東京スカパラダイスオーケストラ主催の「トーキョースカジャンボリー」に出演するためです。
私たち夫婦は地元の利を活かして(?)会場外で鑑賞。なかなかいい演奏でしたよ。会場も大いに盛り上がっていました。中高生にして、あの大観衆の前で演奏できるんですからねえ。うらやましいかぎりです。
昨年はウチの娘も、スカパラのメンバーと共演していましたが、今年は単独ステージでした。まあ大したもんですな。
本人は、スカパラはもちろん、やはり上原ひろみのパフォーマンスに圧倒されたようです。そりゃそうでしょうね。
で、私たち夫婦は長女たちの演奏が終了するとすぐに、今度は能楽部に所属する下の娘がお手伝いとして参加している、富士吉田梅若薪能へ。北口本宮冨士浅間神社です。
まさに動から静へ…いやいや、なかなか能も激しいですよ。特に今年の番組は興味深かった。日吉式、すなわち神事としてのシンプルな「翁」と、絢爛豪華な「嵐山」のコントラスト。さらに「嵐山」に挿入された間狂言「猿聟」が実に面白く、こちらも能とのコントラストが鮮やかでした。まさにバロックですな。
というわけで、今日は朝から晩まで、娘たちのおかげでいろいろ勉強になったり楽しませてもらったり。ありがたい…と言いながら、娘たちの成長ぶりに、ますますライバル意識を燃やす私たち両親でありました(笑)。
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