和魂と荒魂
今日も朝からいろいろありましたので、思いつくままに記していきます。
まず、オリンピック水泳。見事男子個人メドレーで金と銅でしたね。水泳は、他の競技と比べて、試合ごとあまり条件が変わらないので、選手の体調と精神管理が勝敗を分けます。そういう意味では日本人は結果を出しやすい競技とも言えましょう。しかし、お見事。
同様な条件の競技として、本来なら体操も挙げなければならないところですが、どうしちゃったのでしょうかね、日本。
そうそう、4年前のロンドンオリンピックの時に、こんな記事を書きましたね。今やオリンピックは(特に夏の体操と冬のフィギュアスケートは)、サイキック戦なのだとか。今回の日本超能力軍団は大丈夫でしょうか。
さて、次。安倍昭恵総理夫人が三宅洋平さんと沖縄の高江を訪問したとのこと。ちょっと前に三宅洋平さんおススメの映画「標的の村」をこのブログでも紹介しました。
そう、実は私に三宅洋平さんを紹介してくださったのは昭恵さんでした。そして、実際高江訪問の話もその時出ていたので、ああさすがの実行力だなと思った次第です。
いろいろと批判もあるでしょうし、裏に何かがあると勘ぐってしまうのも致し方ないところですが、たまたまお二人と直接高江の話をさせていただいた私としては、お二人が非常に純粋に物事をとらえて行動する方であるということを、私の実感をもってここに書いておきたいと思います。
さて、お昼をはさんでは私の勤務する中学のBBQ大会が開かれました。先生、生徒、保護者が大変仲の良い家族のような学校ですので、毎年大いに盛り上がります。
それにしても、今年はすさまじかったな(笑)。なにしろ、いちおう教頭であるワタクシをですね、みんなでだまして全身水浸しにするという展開に。なんちゅう学校じゃ!(笑)
いえいえ、こういう文化を作ってしまった張本人の一人はワタクシなのです。もちろんふざけているわけではなく、大真面目に(?)教育の根幹を考えてのこと。
いつもこのブログでも書いているとおり、和と荒のバランスことが日本の智慧であり、神道の真髄であります。とても分かりやすく数値化してしまうと、和魂9:1荒魂なんです。
非日常的な「祭」で荒魂を現出させ、結果として平和を召喚する。これこそ高度な日本文化です。
オリンピックに代表されるスポーツは、それを体現するものですね。戦うことが「平和の祭典」となる。
また、昭恵さんと三宅さんのような、ある意味荒っぽい突然の行動というのもまた、結果として未来の平和につながる。
子どもたちなんか、そういう文化を持つ最たる存在ですよ。それを表面上の和だけで片付けようとするから、教育は結果として荒廃してしまう。日常と非日常、ケとハレを現場で演出していかなければ、絶対に本質な和の精神は身につきません。これは譲れません。
と、そんなことを体感していたら、ある筋から中国の尖閣への大規模な侵攻の話が飛び込んできました。いよいよ漁船ではすまされないことになりそうです。8月にぶつけてくるというウワサは聞いていましたが、本当にこういうことになるとは。
こういう問題においても、実は荒魂が非常に大切です。話せば分かる、ではダメなんです。やはり、抜かぬ刀をしっかり磨いておいて、ちらつかせるという姿勢も大切です。
そう、教育においてもそうですが、荒魂は相手の「邪悪」を封じるという意味で、非常に利他的なんです。私たちもそうでしょう。罰則があるから法律は守るし、おっかない人の前ではいい人間になる(笑)。
数千年後の理想の世の中(みろくの世)は、荒魂の出番はなくなります。私たち人類がそこまで進化できるのか。自分が行きているうちには無理でも、その牛歩の如き歩みの一歩になれるよう精進するのが、私たちの生きる意味であり、宗教の価値であり、また「未来学」の意味でもあるのです。
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