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2016.08.22

トーキョーショー

 オデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。日本人選手たちの活躍は本当に素晴らしいものがありましたね。4年後の東京オリンピックへの期待が高まりました。
 一方で、エンブレム問題に端を発し、国立競技場問題、そして都知事交代など、運営に関してはいろいろと不安があったのは確かです。
 しかし、どうでしょう。今日の閉会式での「トーキョーショー」をご覧になった皆さんは、一気にその不安よりも期待の方が上回ったのではないでしょうか。
 私もとにかく感動してしまい、涙が止まらなくなってしまいました。正直予想をはるかに上回る素晴らしい内容でしたね。
 上の動画の冒頭にある五輪旗のハンドオーバーからして、「小池さんで良かった」と思った方が多かったのでは。なんだか、いろいろと神の采配があったのかなとさえ思えてきます。
 そして、「君が代」と「日の丸」。ここでまず泣けてしまった。あの素晴らしい君が代、そう雅楽風とも言えるし、ブルガリアン・ヴォイス風とも言える画期的な編曲をしたのは、フランス在住のジャズ・トランペット奏者である三宅純さんとのこと。
 未来的「君が代」、しかし、ちゃんと過去も大切にしている新しい国歌という感じがしました。本当に素晴らしいお仕事をなさったと思います。
 あの日の丸の現れ方も良かったなあ。なるほどと思いました。
 このトーキョーショー、綜合プロデュースはなんと椎名林檎さんだということ。先月、バンプのライヴの記事に「私の一つの妄想は、東京オリンピックの開会式に、そんなグローバル&ローカルな、すなわち極日本的な彼らと椎名林檎さんを登場させることです(たぶん実現するでしょう)と書きましたが、一足先にその妄想の一部が実現してしまいましたね。感動です。
 安倍マリオの部分については、実はちょっとウワサのようなものは聞いていましたが、ここつで完成度が高いとは…。あの2分の動画で、充分にクールでポップな東京のイメージが世界に伝わったことでしょう。いやあ、よくできていたし、総理もよくやってくれました(笑)。
 そして、圧巻は後半のパフォーマンスですね。ハイテクとローテク(シンプルな人力と道具)のバランスが良かった。中田ヤスタカさん、MIKIKOさんのセンスは、やはり我々凡人のそれをはるかに超えていました。部分と全体が有機的に関連し、まさに生き物のような作品に仕上がっていました。もちろん、青森大学男子新体操部をはじめとするパフォーマーさんたちもグッジョブ!
 なんだか、自分が日本人であることに誇りを覚えた瞬間でしたね。これぞ国際的な一大イベントにおける国家的パフォーマンスのあるべき姿です。
 ホント何度でも観たい、そして何度観ても泣いてしまう。久々に心が震えました。なるほど、このトーキョーショーは、世界に向けての発信であるとともに、私たち日本人自身へのメッセージでもあったわけですね。俄然、4年後へ向けて盛り上がることでしょう。
 私もほんの少し東京五輪に関わらせていただいている者として、このたびの「日本の天才(職人)」たちのお仕事を見習って、「地球平和」のために頑張ろうと思います。
 何度も書きますが、オリンピックは祭です。特に日本にとっては「まつりごと」の一つです。そういう意味で、絶対に成功させなければならないのです。

 追伸 安倍マリオのアイデアって森喜朗さんが出どころなんですね(笑)。
 

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受信: 2016.08.23 21:55

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