『大怪獣モノ』 河崎実監督作品
シン・ゴジラがブームを巻き起こす中、あえてこのB級映画を観るために2時間かけて小田原に行ってきました(ちなみに監督自身「シン・ゴジラに便乗した」と公言しております)。
同行したのはB級映画監督を目指す中二(中二病)の次女。そんな娘も大満足すぎる素晴らしい作品でした!
いやはや、ホント、我が家のための作品のようでしたよ(笑)。そういう意味でも予想以上。
なにしろ、娘は7年前のキャンプ場プロレスで、主演の飯伏幸太くんと一緒に焼きそば食べた仲ですし、6年前にはこんなふうに準主演の鈴木みのるちゃんに「来いよ」と言われたこともありますからね、まあその二人が出ているというだけでも、我が家としては観なければならない作品なのであります。
さらに驚いたのは、映画が始まってすぐに「モノノケ」「艮」「荒魂(あらみたま)」「和魂(にぎみたま)」「鬼(モノ)」などなど、このブログではおなじみのワードというか、今朝も家族でそれらについて語り合っていたばかりです(どんな家族じゃw)。
ご存知のとおり、私は出口王仁三郎の研究家ですし、「モノ・コト論」をライフワークにしておりますので。
ついでに言えば、冒頭モノが現れたところで、プラカードを持って怪獣保護(自然保護?)を訴える左翼的な集団が、いとも簡単にモノに食われてしまい、自衛隊員?が「大変だ!だけど、なんかすっきりした…」というあたりも、ちょっと我が家(特にカミさん)っぽい(笑)。
そして、父親たるワタクシ個人のことを言いますと…河崎実監督ファン歴30年なんですよ。こちらにちょっと書いた「地球防衛少女イコちゃん」のビデオ持ってます(笑)。
まあ、そんなこんなで、この映画は我が家のために河崎さんが作ってくれたと勝手に思っています(笑)。それにしても、くだらなすぎて素晴らしい。オチも河崎監督らしいし。なるほどマムシ(アラシ・フルハシ)最強ってことですよね。
途中超マニアックな映画ネタもあったり、日本特撮界への自虐ネタがあったり、また日本の防衛に対する揶揄があったりと、政治色が強いと言われるシン・ゴジラなんかよりずっと高度な文化、教養が必要な作品であったとも言えます。
プロレス関係者はだいたい分かったんですけど、実は私もこの人誰?何の人?という友情出演者がけっこういました。まだまだ勉強不足ですね。
意外だったのは、思ったより飯伏選手が棒読みではなかったことかな。勝手に完全なる棒読みを期待しちゃっていた。そういう意味では謎のシャワーシーンも、勝手に妄想していたほどではなかったかも(笑)。
家に帰ってきたら、カミさんが「私も観たい!」と叫んでいるので、たぶんもう一回家族で観に行くと思います。
ちなみに、今回最もシュールだったのは…150人収容の映画館で、観客は私たち親子を含めて4人。うち一人、私の斜め前でポップコーンを抱えていたおっちゃんは、ほぼ最初から最後までイビキをかいて寝ていました。その空気がなんとも。そこまで含めて見事なB級作品でした。やっぱり映画は映画館で観るべきだと思いましたよ(笑)。
ぜひ皆さんも劇場へGO!あっ、そうそう、ワタクシ的なツボは音楽、特にあのロッキーのテーマのパロディでしたな(笑)。
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