しばらくは大きな地震に注意
最近の富士山ラドン濃度の推移です。熊本の地震以降、だらだらとやや高めな状態が続き、6月6日あたりから急上昇し、6月15日の午前中にそれまでの最高値39を超えて42に達しました。
こちらに書いたとおり、今までのパターンですと、上昇を始めてから2〜3週間後に、富士山の近く(たとえば道志川断層)で中規模地震が発生していましたので、同じようなことを想定し注意を促していました。
結果として、急上昇に対応した地震はまだ発生していません。
これをどう捉えるか。とても難しいところです。ちょうど今日、この動画を観ました。ロバート・ゲラーさんと武田邦彦さんによる「あきらめよう!地震予知はできない」の第三回です。
基本的に私もゲラーさんに同意します。今までの手法による科学的な地震予知はたしかにほとんど無理でしょうね。
では、なぜ私はラドン濃度を計測して地震「予想」をしているのか。私は科学者でも超能力者でもないので、本当に純粋に一人のちっぽけな人間として、大地の(特に富士山の)声を聞こうとしているだけです。ご機嫌伺いとでも言いましょうか。
科学的になんでも分かるという姿勢とは対照的に、謙虚にお伺いを立てているつもりなのです。そういう意味では、ラドン濃度などというと、ちょっと科学的なデータのように感じられますけれども、実際には全く科学的ではありません。
感覚としては、罫線で株価を予想するというような感じ。非常に経験的、感覚的なモノです。
さて、そんな私の「勘」によると、どうも今回は今までとは違ったパターンを示しているように思えるのです。ダラダラと微熱が続いている状態の中で、一度大きな振幅があり、再び微熱状態に戻ったと。
参考までに、昨年のこの時期のグラフをご覧ください。これが平熱の状態です。
では、最近の「微熱」と大きな振幅は何を意味するのか。これは解釈が大変難しい。なにしろ経験がないので。本当に「勘」で想像されるのは、緩やかな大きな動きが持続しているということです。その中で、何かをきっかけとして、大きな振幅を現れ、また再び緩やかな動きに戻ったと。
ベースは「緩やかな大きな動き」であって、そこに突発的に噴出する短期的な、表面的な動きが伴う。ベースの大きな動きからすると、突発的な振幅はあくまで、のちに必ず来る巨大な動きの前兆であると。
その巨大な結末が、はたして何であるのか。南海トラフ巨大地震なのか、房総沖や伊豆諸島沖の巨大地震なのか、はたまた首都直下地震なのか、いやいや311の最大余震たるアウターライズ地震なのか…。
全く想定外のところで想定外のことが起きるかもしれませんし、逆に何も起きないかもしれない。結局、ゲラーさんの言うとおりになってしまうわけですが。
いずれにせよ、今後日本のどこかで大きな被害地震が発生します。これは100%言える。それだけは誰もが予知できます。
いつどこで起きるかは予知できないけれど、いつかどこかで起きることは予知できる。だからこそ、あきらめたり、忘れてしまうのではなく、常に意識し準備しておくことが大切なのだと思います。
結論。しばらくは大きな地震に注意です。「しばらく」とは実際に大きな地震が発生するまでということです。
私はこれからもじっくり大地(富士山)の声に耳を傾けていこうと思います。
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