森進一 『富士山』
ずいぶん前のことになりますが、島津亜矢さんの「富士」を紹介した時に、最後にこんなふうに書きました。
『ところで、ふと思ったんですけど、日本の象徴「富士山」を歌った演歌って、案外ないんじゃないですか。なんでだろう。古事記・日本書紀に富士山が出てこないというのと同じ理由かな(?)』
その後、富士山が世界文化遺産になりまして、少し事情が変わりました。森進一さんがズバリ「富士山」という曲を出したんですよね。
とはいえ、これは「演歌」とは言えませんね。ワルツ歌謡とでも言いましょうか。とてもいい曲です。
作詞作曲は「千の風になって」の新井満さん。新井さんらしく、シンプルな詩、シンプルなメロディーですが、それがなんとも心にしみます。
そしてなんと言っても森進一さんの歌唱が素晴らしいですね。こういうシンプルな曲、それも三拍子のスローテンポな曲は、実は日本人は得意ではない。私はカラオケも歌わない人間ですので、偉そうなことは言えませんけれども、たぶん難しいですよ、素人には。
あらためて森進一さんという稀有なボーカリストの才能に脱帽いたします。世界の音楽シーンの中でも、彼の個性は際立っていると言えましょう。
美空ひばりや初音ミクが超一流であることは、おそらくどの国の人たちにも理解されると思います。では、森進一さんはどうでしょう。もしかすると、半分くらいしか理解できないかもしれない。もしかすると、ビリー・ホリデイと同じ範疇に入るかもしれませんね。
この曲、編曲は千住明さん。シンプルなメロディーに、ちょっとしたスパイス(コード)を与えていい仕事をしています。
この曲は合唱曲にして、生徒たちが歌ってもいいかなと思ったら、すでにこちらそういう試みがされていました。このアルバム、面白そうですね。
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