『岸信介 最後の回想』 加瀬英明監修 (勉誠出版)
その生涯と60年安保
今日は仕事の合間に、御殿場東山旧岸邸に行ってきました。岸信介の別荘。
岸さんのお孫さんである安倍総理は、今日までウチの近所の別荘でちょっと早い夏休みでした。昨日もちょうど総理が夕食に出かける時に別荘の前を通り、一瞬警察の方に車を止められました。そう、ちょうど東京で安倍昭恵さんに久しぶりにお会いして、帰ってきた時だったのです。
さらに言うと、昨日の夜は、佐藤栄作のご子息の文章も登場する「懐想 仲小路彰」という文書を読んでいたので、なんだか昨日今日は、岸信介とその親族たちに関係の深い二日間でした。
ついでに言うと、今日は旧岸邸の応接間にある、かつて岸信介自身が使っていたという椅子に座りながら、この本を読んでいました(笑)。
どんだけその家系のファンなんだよと言われそうですが、別にそういうわけではありませんし、たとえば岸さん、佐藤さん、安倍さんらの政策に全面的に賛成というわけでもありません。
しかし、戦前、戦中、戦後史を復習する時、この三首相および安倍晋太郎の果たした役割を中心に見ることには、なかなか重要な意味があります。
岸佐藤兄弟は、ある部分では対照的な動きをしていますが、その核心の部分は実は共通していたりします。特に対米政策においては、その裏面史や対抗勢力の動きをも含めると、実にスケール大きな全体像が浮かび上がってきます。
この本もなかなか面白かった。ほとんどは今までも知られていた内容ですが、私としては、たとえば北村サヨ、小林一三、小林中の名前が出てきたことに、なるほどそうだったのかと思いました。
憲法改正のことなども、現代的な意味で考えるとまた興味深いですね。岸さんが今の自民党の草案なんか読んだら、どう感じるのでしょうね。
最近は、とにかく「その場」に行くことを大事にしています。今日、あえて旧岸邸に行き、あそこに座ったのも、そういう意味があります。その前には秩父宮記念公園を訪れました。そこも大切な場です。秩父宮さまと高松宮さまが、昭和20年の8月15日に兄陛下の玉音を聴いた場所。
歴史的な場には、やはりそこに霊的な何かが生きています。そこで器になってみることが、自らの解釈を排除した歴史の真実に迫る、実は唯一の方法であると、昨年来の経験でそう信じるようになったのです。
今日も一つの答を得ることが出来ました。各地で得られた様々な霊的な情報を統合していくのが、これからの私の役割だと思っています。
今日は監修の加瀬さんとも、ある所でお会いできるかなと期待したのですが、それはかないませんでした。
Amazon 岸信介 最後の回想
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