【討論!】反陰謀論-世界の正体
「反陰謀論」とは、つまりなんでも陰謀論で片付けて思考停止してしまうことなく、しっかり現実を見ましょうということでしょうか。
バレてしまっては陰謀ではないので、世間で言われている陰謀は陰謀ではありません。ただ、あとで分かった過去の「陰謀」はたくさんあります。
仲小路彰のお弟子さんだった春日井邦夫さんがお書きになった「「情報と謀略 上・下」」は、本当に驚きの書です。なるほど、こうして昭和史は動いていたのだなと。
そして、下巻(約600ページ)のほとんどは師匠である「昭和の吉田松陰」こと仲小路彰に関する記録です。本当に恐るべき天才であり、思想家・哲学者でありながら、見事の体現者であったことが分かります。
とてもとても私には手に負えません。まさに出口王仁三郎レベルの広さ深さですので。
現代、いくら情報化、インターネットの時代とはいえ、やはり本物の「謀略」は表にそうそう出ません。出たらすぐに中止か修正となります。
そういう意味では、今目に見えている「陰謀」というのは「ない」ということになります。目に見えているのは「現実」であって(もちろん、その目に見えているコトが「情報戦」によるフィクションであることも多いのですが)、そこからその奥の見えないモノを推定するしかありません。
仲小路彰はほとんど未来を言い当てた人ですが、決して予言者ではありませんでした。彼は世界史を知り尽くした上で(すなわち人類の思考、行動のパターンを知り尽くした上で)未来を予想したとともに、それだけでなく、人類の進化を促すべく(つまり歴史が繰り返すことのないように)、目指すべき未来を設定し、その実現のための「今すべきこと」を示した人物でした。
明日は参議院選挙ですが、また結果を見て「陰謀だ!」「選挙で不正が行われている!」とか思考停止するお馬鹿さんが出てきそうですね。
アベノミクス以前に、人類の進化はまだまだ道半ばですな。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『俺の家の話 第1話』 宮藤官九郎脚本作品 (TBS)(2021.01.22)
- 日本人は何を考えてきたのか…第9回「大本教 民衆は何を求めたのか」 (NHK Eテレ)(2021.01.19)
- 『小早川家の秋』 小津安二郎監督作品(2021.01.18)
- 『ジョーカー』 トッド・フィリップス監督作品(2021.01.11)
- 『パラサイト 半地下の家族』 ポン・ジュノ監督作品(2021.01.09)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 日本人は何を考えてきたのか…第9回「大本教 民衆は何を求めたのか」 (NHK Eテレ)(2021.01.19)
- 今こそ!俺たちの東京スポーツ最強伝説(2021.01.17)
- 『聖断 天皇と鈴木貫太郎』 半藤一利 (文春文庫)(2021.01.15)
- 『平和と命こそ〜憲法九条は世界の宝だ』 日野原重明・宝田明・澤地久枝 (新日本出版社)(2021.01.05)
- 『ゴジラ』 本多猪四郎監督作品(2021.01.04)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 『「生きる力」としての仏教』 町田宗鳳・上田紀行 (PHP新書)(2021.01.20)
- 日本人は何を考えてきたのか…第9回「大本教 民衆は何を求めたのか」 (NHK Eテレ)(2021.01.19)
- 今こそ!俺たちの東京スポーツ最強伝説(2021.01.17)
- 『江戸の妖怪革命』 香川雅信 (角川ソフィア文庫)(2021.01.16)
- 『聖断 天皇と鈴木貫太郎』 半藤一利 (文春文庫)(2021.01.15)
「モノ・コト論」カテゴリの記事
- 『「生きる力」としての仏教』 町田宗鳳・上田紀行 (PHP新書)(2021.01.20)
- 『江戸の妖怪革命』 香川雅信 (角川ソフィア文庫)(2021.01.16)
- 『ゴジラ』 本多猪四郎監督作品(2021.01.04)
- 『生き方は星空が教えてくれる』 木内鶴彦 (サンマーク文庫)(2020.12.27)
- 『異界探訪 パワースポットの最深部に異界への扉があった』 町田宗鳳 (山と渓谷社)(2020.12.22)
コメント