ユダヤと日本…
昨日に続き、宗教の話です。今日はユダヤ教について。
と言いますか、いわゆる日ユ同祖論について、つらつらと思いついたことを書こうかと思っています。
というのは、今日ネットでスクープ! 「日ユ同祖論」が決定的に!? ユダヤと諏訪「御柱祭」の“5番目の共通点”を新発見!という記事を見たからです。
上の動画は、その記事を書いた百瀬直也さんが作ったものです。なかなかよくできています。
今年は私もご縁があって諏訪大社の御柱祭にほんのちょっと関わらせていただきました。体感して分かりました。まさに「世界の奇祭」。近代日本からかけ離れている。不思議すぎますが、なんかしっくり来たのも事実。
その源を縄文に求める場合も多くありますが、一方でそれをユダヤに求める人も昔からいます。
今回の百瀬直也さんのレポートを読みますと、なんだか本当にその気になってきてしまいますね。
秋田の超山奥出身のウチのカミさんは「イスキリ(キリストの弟)」の信仰者であり(笑…いやマジで)、なんか顔つきも日本人離れしておりまして、まあユダヤ人っぽいと言えばユダヤ人っぽい。
ユダヤではないにしても、ロシア経由で東北にキリスト教の一派が渡来した可能性は普通にあります。
それから、私の住んでいる富士北麓地方にも、微妙にユダヤ伝説が残っています。そう、明見に残る宮下文書も、一部の好事家からするとユダヤ文書らしい。
徐福伝説も色濃く残っているのですが、それを取り巻く羽田(はだ)氏も秦氏の末裔と言われていますので、まあ、まんまユダヤとも言えます。徐福自身がユダヤ人だという説さえありますし。
私の研究している出口王仁三郎の意識の中にも、たとえば「石屋(フリーメーソン)」のような形でユダヤが出てきますね。あるいは「いいユダヤ」「悪いユダヤ」という対比。
あの時代こそ、日ユ同祖論大流行でしたからね。単なるトンデモではなく、たとえば河豚計画のような国家的事業にまで影響を与えている。
もちろん川守田英二の日本語とヘブライ語の比較なんか、ちゃんと言語学をやった者からすると、噴飯にも値しないバカバカしいものです。しかし、当時はある程度の知識人たちが、それを真剣に信じていた。それで歴史が動いたという意味では、バカバカしいではすまされませんよね。
あの時代ということで言えば、かの仲小路彰の戦前・戦中の文書にも、しょっちゅうユダヤが出てきます。そこにもやはり、「いいユダヤ」と「悪いユダヤ」があるように感じますね。
仲小路の書いたものの中には、今でも十分通用している「ユダヤ国際資本」の陰謀的な話がガンガン出てきます。ある意味、敵の向こうにある見えない存在、日本の皇室と対極にある存在としてのユダヤという図式は、今も昔も変わっていません。
もちろん、こんなに単純化して、いい悪い、敵味方のような言い方をしてはいけませんが、どこか日本人にユダヤに対する憧れと恐怖があるのは事実のようです。
ここから先のことは、かなり危ないので書けません…なんて、中二病的な物言いですね。でも、実際のところ今もまだ私たちの生活と心情の向こう側にユダヤが存在しているんです。ただ言えることは、いわゆる陰謀のようにマイナスのことだけではない。未来に向けて、ユダヤ人はとても重要な仕事をしているということです。
日ユ同祖論が何を象徴しているのか、いや、それとも歴史的な事実なのか、それはもうすぐ(数十年の間に)明らかになることでしょう。結末として、結局王仁三郎や仲小路の述べたとおりになるような予感がしますがね。
今年も、諏訪にたくさんのユダヤ人が来ていたという情報があります。それも単なる趣味人や研究者ではなく、それなりの重鎮たちが…事実は「ムー」よりも奇なり!
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コメント
DNA鑑定とかでは、わからないモノなのでしょうかね~
投稿: ふなふな | 2016.06.30 22:47