媒酌人@靖国神社
本当に素晴らしい結婚式、披露宴でした。
今日は同志の結婚式の媒酌人をさせていただきました。それも靖国神社での婚儀。最高の場での晴れの門出のお手伝いをさせていただき、本当に私たち夫婦は幸せです。
もう言葉にならないほど感動しました。涙が止まらなくなってしまいました。
新郎新婦とは不思議なご縁。たしかに私たち夫婦が仲立ちになっての結びの儀であったかもしれません。
お二人は実に賢く、志高い若者。式場として靖国を選んだのも宜なるかなであります。
私たち夫婦にとっても、初めての媒酌人ということで、不慣れなこともありましたが、ただ、やはり一期一会の機会でありますから、あまり形式にとらわれず(ちょっと破格すぎたかな?)、その時に感じたことを言葉や音楽で伝えさせていただきました。
ご親族、ご友人の方々とも、魂の部分で共鳴することができ、本当に私たちにとっても最高の時間を過ごさせていただきました。
それにしても、あの拝殿のシンプルな美しさは究極的でしたね。何もないから何でもある。ちょうど昨日から今朝にかけて学校の座禅合宿がありましたので、やはり、禅と神道はつながっているなと実感した次第です。
建物の簡素さは言うまでもなく、様々な小道具やお供物もシンプルそのもの。まあ、靖国だけではないわけですが、修祓のアイテムが紙製だったりするのは、実に象徴的ですね。
そうした「無」が実は非常に高機能な「有」になる。たとえば壁のない開放性(解放性)は、外からの風や陽の光、鳥の鳴き声なども受け入れ、結果として変化に富んだ瞬間瞬間の多様な連続を生む。
今さらながら日本文化の奥深さに感じ入る機会をいただきました。
実は私は昇殿参拝は初めてだったのですが、本殿があのようにまた無駄を排した造りになっているとは思いませんでした。
英霊の御霊が宿る鏡はたしかに、それなりの大きさと重さを感じさせますが、やはり鏡ならではの機能である無限の外界の反映は、ある種「空」を感じさせます。
ワタクシ流に言うところの「モノ」、すなわち「他者」と、その場自体が一体化する、まさに「不二(ふに)」がそこに現出しています。それはもちろん、前述の建物の開放性とも重なってくる性質です。
それは別の言い方をすれば「和」であり、「むすび(結び・産霊)」であって、神社というか、日本の神々の世界自体が、すでに夫婦や家族の和合を基本としていることを再確認せずにはいられないのであります。
披露宴でのご挨拶でも、あえて「和」という言葉を使わせていただきました。それについては後日たっぷり書こうと思います。なぜ日本が「大和」なのか。
あらためまして、新郎新婦、ご両家、大変おめでとうございました。そして、ありがとうございました。
追伸 モーニングを貸してくださった◯◯先生ありがとうございました。靖国神社昇殿参拝しちゃいましたよ(笑)。
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