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2016.05.16

五・一五事件と皆神山(山岸宏と出口王仁三郎)

Th_miurashoten01img600x450143702920 日は「五・一五」。言うまでもなく昭和7年の五・一五事件から84年の日でもありますし、沖縄返還から44年の日でもありました。
 沖縄返還は実質的には佐藤栄作総理の政治的な成果として捉えられていますが、その裏には佐藤総理の同級生でありブレーンであった仲小路彰のアドバイスがありました。ちなみに非核三原則も仲小路彰のアイデアだと言います。
 そのあたりの真実も、近い将来学問的に明らかになっていくことでしょう。いよいよ、昭和も本格的に研究対象、すなわち「歴史」となっていくわけです。
 さて、一方の五・一五事件について、これも最近偶然に知ったことがあったので書き記しておきます。かなりマニアックな話です。
 ちなみに昨年の首相公邸訪問以来、私たち夫婦は80年前の二・二六事件に深く深く関わることになった(…霊的にですよ)わけですが、考えてみれば、そこは五・一五事件の現場、それも犬養首相殺害の現場でもあったわけですよね。
 とりあえずそちらは関係なかったのかなと思ったら、いやいや、やっぱり関係しちゃいました。まさに霊的な部分で。
 以前、北一輝と出口王仁三郎安藤輝三と出口王仁三郎という記事で、二・二六事件と王仁三郎の関係について少し書きましたね。
 実は五・一五事件にも王仁三郎が霊的に関わっていたんですね。それを知ったのは、先日の耀わん大集合の日でした。
 五・一五事件で「話せば分かる」と言う犬養毅首相に対し、「問答無用」と言って発砲を促したのは、山岸宏海軍中尉でした。
 その山岸中尉は裁判で禁錮10年の判決を受けましたが、昭和13年に仮出獄となっています。言うまでもなく、反乱者に対するこのような「緩い」お咎めが、数年後の二・二六事件を誘発したわけですね。
 仮出獄の年、山岸は宮家の血筋とも言われるあやさんと結婚します。そして昭和15年秋、二人は信州は皆神山を訪ねています。
 二人を皆神山に連れてきたのが、山本英輔海軍大将だそうです。山本英輔大将は大正六年、かの秋山真之のすすめにより、綾部で王仁三郎と会っています。そして、王仁三郎と浅野和三郎が行なった神事によって霊的異常行動をとったという記録が残っています。当時は、海軍では王仁三郎ブームが起きていました。
 五・一五事件後の、山本、山岸の皆神山訪問には、当然王仁三郎の教えが影響しているものと思われます。言うまでもなく、皆神山は大本の聖地の一つです。
 そして、山岸夫妻はしばらく皆神山山頂に「住む」んですよね。驚きました。その時、仮の住まいとしたのが、江戸時代から山頂にあった富士浅間神社の小祠の場所に、山岸自身が奉納した拝殿だったそうです。そこで、彼らは水垢離ほかの修行を行なっていたらしい。
 実は、その後、その皆神山の富士浅間神社に関していろいろとすったもんだがあり、まさにそれが第三次大本事件を象徴するような仕組みになっていくわけですが、今日はそこのところは割愛いたします。
 山岸宏はその後不敬罪に問われ、再び収監されて戦争には直接関わらず終戦を迎えています。どういう罪状だったのか不明ですが、あるいはそこにも王仁三郎の思想が影響しているかもしれません。
 戦中皆神山中腹の小丸山古墳が天照大神の陵墓とされ、海軍将校らがこぞって戦勝祈願に訪れたということもあったようなので、もしかするとその異説を唱えたのが山岸なのかもしれません。
 一方、昭和13年に始まった大川周明主宰の大川塾の初代寮長がこの山岸宏だったことにも注目しなければなりません。王仁三郎と大川周明との関係(大川が王仁を下劣と断じた)、あるいはその先にある仲小路彰との関係も、これからの研究によってある程度明らかになるでしょう。
 戦後の山岸は敬明と変名して輪タクの会社を経営し一財を成しました。一方で、古事記の研究にいそしみ、ほとんどオカルト的な本を数冊書いています。それは古事記をもとにした予言書であり、まさに王仁三郎の二番煎じでした。もちろん、その予言(1982年ソ連日本侵攻、1984年新時代の始まり、1995年第三次世界大戦勃発など)はことごとく外れていますが。
 まあ、とにかく、山岸という人は、戦前、戦中、戦後を通じて、ずっと出口王仁三郎の影響下にあったということですね。
 ちなみに、この山岸宏(敬明)と奥さんのことについて、宮本百合子が書簡に面白い話を書き残しています。青空文庫で読めますのでぜひ。

 宮本百合子「ファシズムは生きている」

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