追悼 堀内光雄さん
今日の安倍総理の動静を見ましたら、午後は次のようになっていました。
午後0時22分、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑着。拝礼式に参列、献花。同49分、同所発。
午後2時2分、東京・南青山の青山葬儀所着。故堀内光雄元通産相の葬儀に参列。同8分、同所発。
千鳥ケ淵と堀内光雄さん、切っても切れない関係にあります。安倍総理もそのことはよく分かっていることでしょう。どんな気持ちで両墓所をお参りしたのでしょうか…。
今月17日、元通産相、自民党総務会長、宏池会会長にして、富士急行会長の堀内光雄さんが亡くなりました。
私もこの富士北麓に30年以上住んでいましたから、間接的には大変お世話になりました。また、最近では息子さんのお嫁さんである衆議院議員の堀内詔子さんには、直接的にいろいろお世話になっております。
私のような外様にとっては、ここ富士北麓は、いい意味でも悪い意味でも富士急の力が大きい所という印象があります。
この地において、相変わらず政治的には富士急派と反富士急派に二分されているという面もありまして、富士山を「不二」の象徴にと目論んできた私としては、なんとも歯がゆい気持ちを味わってきました。
自民党における堀内光雄さんの地位というのも、また派閥の対立に翻弄されたとも言えます。こちらにあるように安倍総理は「霖雨蒼生」と表現しておりますが、このような物語があったのも事実であります。
光雄さんのお父様一雄さん、お祖父様良平さんも衆議院議員にして、富士急行のトップ。
最近私が研究している仲小路彰も、良平さんや一雄さんとは懇意にしていたようです。「富士山を世界に拓く」という富士急の創業精神が、仲小路の富士山発グローバリズムと結びつくのは当然とも言えましょう。
というか、それ以前に良平さんと、仲小路彰のお父さん農務大臣だった仲小路廉は、富士山開発についてずいぶん話し合っていたようですね。仲小路彰が山中湖に疎開してきたのも、そういうご縁があったからです。
それにしても、光雄さんが3年前に上梓した「靖国」と「千鳥ヶ淵」を考えるはすごかったなあ。思わず戦慄してしまいました。
もちろん、私がちょうどその頃、仲小路彰という存在と出会い、富士山麓山中湖における「地球戦没者慰霊施設」の計画を知ったからということもあります。
しかし、それ以上に、光雄さんの文章に、何かが乗り移っているような鬼気迫る感じがあった。これは大変なことになったぞと、上掲の記事にも書いてありますね。
そんな光雄さんが亡くなり、ある意味でまた新しい時代が訪れることになりそうです。光雄さん自身と、光雄さんに訪れた一雄さん、そして無数の英霊、さらには光雄さんの義父である辻政信の思いを、しっかり受け止めて、大事を進めていかなければなりません。
あらためてご冥福をお祈りいたします。
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