『まんがで楽しむ能の名曲七〇番』 村 尚也 (著), よこうち まさかず (イラスト) (檜書店)
今日は大変なことがありました。いいことと言えばいいことですが、恐ろしいこととも言えます。とんでもない人生になったなと。地球の未来に責任重大であります。
いろいろな「モノ」と「コト」を提示された中に、ある「創作能」の台本がありました。今は忘れられている昭和の作品です。こういうものを現代に蘇らせなければならない。楽しみですが大変だろうなあ。
さて、今日は能に関する良書を一冊。
プロの能楽師になった教え子のおススメがこれ。
彼女には我が校で「能」の授業、および「能楽部」の顧問を担当してもらっています。
能の面白さ、私もようやくこの歳になって、そして、教え子に教えられてようやく分かってきました。もっと早くその面白さを知っていればなあと思います。
なるほどね、難解なものを「マンガ」で表現するというのは、たしかに日本の伝統芸の一つですね。
で、実際読んでみると、なるほど面白い。今まで観た番組も、今さらながら「そうだったのか…」と分かる次第(笑)。
よくぞ全て4ページでまとめたものだなと。それぞれの本質を理解していないと、ここまで上手にまとめられませんね。
ある意味ストーリーのまんまではないため、実際に観てみたくなるのも、なかなか上手なしかけだなと思いました。
これから能に親しもうという方にも、また、それなりに詳しい方にも楽しめる内容です。
冒頭の導入やそれぞれの解説も素晴らしい。特に冒頭の「ムラ流 能を自由に見るコツ」はいいですね。私も気が楽になりました(笑)。
もともと、能は「マンガ」的「アニメ」的であるとも言えます。クライマックスで「止め絵」が使われるなんてのは、まさにアニメ的ですよ。ストーリーもぶっとんでいるし、題材からしてマンガ的。
そんな、日本文化の一つのラインを確認しながら楽しむのもありではないでしょうか。
Amazon まんがで楽しむ能の名曲七〇番
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