太田裕美 『木綿のハンカチーフ』 (松本隆・筒美京平作品)
何やら風呂場から歌声が聞こえてくる。カミさんと長女が「木綿のハンカチーフ」を熱唱しています。いや、二人で熱唱ということではない。母親が娘に歌唱指導しているようです。
なんか企みがあるようです。ちょっと楽しみですね。
私は少し距離を置いて冷静に聞いている風でありますが、実際はいろいろ言いたくてしかたない。なにしろ、この曲には特別の思い入れがあるのです。
まあ、ばっちりリアルタイムですからね。1975年12月リリースですから、私は11歳。5年生でしょうかね。多感な頃です(笑)。
これがまた40年経って聴くと、まあ、この曲の詩、音楽、そして歌唱のすごさを再認識させられるわけですよ。まあまずは当時のシングルを聴いてみましょう。
そう、4番まであるんですよね、歌詞が。そして、「木綿のハンカチーフ」は4番の最後にならないと出てこない。
この歌詞は、もうお気づきの方も多いと思いますが、1番から4番まで、それぞれの前半が男、後半が女の言葉になっている、いわばダイアローグ形式になっているんですね。斬新だと思います。
大人になってからよく読むと、なんとも切ない詩ではないですか。松本隆さん、普通の言葉を駆使して、ここまで深い世界観を創りあげるんですから、やっぱり天才ですね。
そして、そこに与えられた音楽というかメロディーも、もうこれは天才の仕事としか言いようがない。筒美京平さんらしく、Aメロの入りでもう掴んでしまう。あとは説明するもの野暮。完璧。
前奏や間奏、後奏も含めてアレンジも言うことなし。特に、男性に絡むフルートと女性に絡むシンセの対比がいいですね。
では、太田裕美さんの比較的最近のパフォーマンスをどうぞ。ほとんど変わらぬ可愛らしさですね!
さあ、娘にも頑張って練習してもらいましょう。
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