新幹線とテロ
26日に北海道新幹線が開業しました。構想から43年。これで北海道、本州、九州が新幹線でつながったことになります。あとは四国か。
先日、東海道新幹線と山陽新幹線に乗りました。私は1年に1回、修学旅行で乗るだけなんですよね、最近は。
子どもの頃は、東京から静岡に帰省するときによく乗っていました。そう、私と東海道新幹線は同い年。生まれて2ヶ月弱だった私は、新幹線開業直後の1964年10月5日に乗っているんですよね。里帰り先の静岡から東京まで。
東海道新幹線は開業以来今年で52年になるわけですが、車両故障や脱線などによる死亡事故は起きていないんですよね。これは本当にすごいことです。
ただ、このたび1年ぶりに新幹線に乗って思ったのは、爆弾テロなんか起きたら、ひとたまりもないなということ。
もちろん、そんなことは起きないと信じていますが、昨年車内での焼身自殺があったり、また、諸外国で自爆テロが多発したりしていることを考えると、全くありえないことではないなと思ってしまうのです。
ご存知のとおり、新幹線には手荷物検査はありません。また、今後それが導入される可能性もほとんどゼロです。
数分おきに1000人以上の人を乗せて出発する新幹線の乗客を、一人ひとりチェックするなんてことはできません。無理やりやったとすると、新幹線の魅力である利便性は大きく損なわれてしまいます。だいたい検査しようにも場所がない。
それから、鈴木孝夫さんがよく言っていたとおり、新幹線にはなぜかシートベルトがありません。もし脱線などしたら、乗客はみんな吹っ飛んでしまいます。
最悪のことを考えてみましょう。たとえば先頭車両で自爆テロがあって時速300キロで走行中の満員列車が脱線したとすると、1000人以上の死者が出る可能性があります。ジャンボジェット機墜落の倍の死者数になるのです。
シートベルトをしていれば、もしかすると死者はかなり減るかもしれませんが、長時間シートベルトをし続ける人はいないでしょうね。
これからサミットやオリンピックという国際的なイベントが目白押し。外国人観光客の新幹線利用数もうなぎのぼり。はたして、世界一安全な高速鉄道は、これからもその安全や安心を担保できるのでしょうか。
そういえば、小学生の時、「新幹線大爆破」という映画を観たっけな。タワーリング・インフェルノにしようか、新戦線大爆破にしようか迷ったあげく、新幹線を選んでしまいました(笑)。
いや、この予告編すごいな。爆弾時代かあ…なるほど、そうだったよなあ。今よりずっと危ない時代だったのに、この映画の模倣犯も出なかった…。
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