夢殿は「八紘為宇」の象徴
法隆寺お会式の日、大変重要な気づきをいただきました。
本当に単純なことです。しかし、今まで何度もここを訪れていたのに気づかなかった。そして、これに気づいている方は実際ほとんどいないのではないか。
聖徳太子のお姿とも言われる「救世観音」の安置されているあの夢殿。その形を思い出して下さい。
そうです。八角形。八角円堂と言われます。「八」です。
ハッと気づきました。
なるほど、夢殿は「八紘為宇」の象徴なのか。
仲小路彰の究極の名作、聖人伝シリーズ最終巻「聖徳太子の救世悲願〜夢殿の幻」によれば、太子は夢殿で地球平和を瞑想したのだそうです。
その夢殿が八紘為宇を象徴する八角形をしているのは当然と言えば当然ですが、今まで何度も来ているのに気づきませんでした。
神武天皇の「掩八紘而為宇」という言葉は、ワタクシ流に言えば「グローバル・ファミリズム」。すなわち「和」です。聖徳太子が十七条憲法の第一条に掲げた「和」とは、実は「八紘為宇」のことであると、私は考えています。
それはまた、大国主の「和魂(にぎみたま)」とも言えます。つまり、日本古来の生き方。聖徳太子が蘇我氏と組んで滅ぼしてしまった物部氏が信奉してきた三輪山の神、すなわち大物主の魂です。
仲小路によれば、そして私の解釈によれば、物部氏は滅びることによって、すなわち「国譲り」をすることによって、聖徳太子をして十七条憲法を作らせた。
その十七条憲法の第一条は「和」。日本の古神道の魂です。そして、第二条が仏教に帰依せよです。つまり、仏教よりも神道を上に置いているのです。それに気づいている日本人は、いったい何人いるでしょう。
いろいろな疑問が氷解しました。聖徳太子さま、ありがとうございました。
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