絶望=苦悩ー意味
今日は我が高校の卒業式。私は今年も司会を仰せつかりました。
式中、名誉校長である正眼寺の山川宗玄老大師さまが、とても心に残るお話をしてくださりました。
私もかつて、「爆笑問題のニッポンの教養」の東大福島智先生の回で出会ったこの言葉(最近忘れてました)を引用して、私たちの生きる意味を語ってくださったのです。
ご存知の方も多いと思いますが、この「絶望=苦悩ー意味」という「公式」は、ナチスの強制収容所から生還し、のちに『夜と霧』を著した精神科医ヴィクトール・フランクルの言葉です。
もちろんフランクルの苦悩ほどではないにしても、人間なら誰しも苦悩を味わいます。人生は苦悩の連続だと言ってもいいでしょう。
そこに意味を見出さなければ、それは絶望となる。意味のない苦悩こそが絶望である。しかし、そこに意味を見つければ「希望」となる。そういうことでしょう。
そういう解釈をすれば、単に移項して「絶望+意味=苦悩」という式を作るだけでなく、もっと積極的に「苦悩+意味=希望」という式を立てたいですね。
最近、仲小路彰の未来学から学んだ「未来から現在の意味を読み取る」という考え方は、まさにこの「公式」につながります。
今起きている、苦悩、衝突、矛盾、対立、災害、戦争…それらの未来的な意味、すなわち、希望をそこに見出すことこそ、私たちのなすべきことです。特に日本人はそれが得意だったはずです。私の日本語的な解釈からしますと、「言霊」とは実はそういう考えたのことです。それについては、いつか書きます。
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