桜井敏雄 『東京節』
また音楽ネタです。公私ともども忙しいのでこうなります。でも、こういうのもいいですね。まとめて気になっていたものを再確認できるし、皆さんにも紹介できる。
というわけで、急なニュースだった昨日のモーリス・ホワイトさんをはさんで、三つ連続のヴァイオリンネタです。それも一般には亜流と言われそうなものばかり。
いやいや、バロン・ブイカの記事にも書いたとおり、ヴァイオリンというのはもともと下品な楽器だったわけです。高貴なヴィオール族に対して、庶民的(民俗的)な存在として登場した。
フレットが邪魔だと思う人たちが使っていたわけですからね。お行儀よく決められた音程を弾いているだけでは物足りない。
そんなヴァイオリンがバイオリン、ヴァヰオリン、あるいは提琴として大ブームになったのが戦前です。特に自由民権運動に伴って登場した「演説歌(演歌)」の伴奏用として大流行。明治末期から大正、昭和初期には、今のピアノよりも流行っていました。
女子はお琴、男子はバイオリン…なんていう時代だったんですね。意外と言えば意外。ちなみに私の父方の祖父も大正時代にバイオリンを買って弾いていたようです。
そういう意味では今とは違って非常に庶民的な楽器だった。明治33年でしたか、鈴木バイオリンが国産の楽器を製造しはじめましたが、それもほとんどがそういう庶民のための楽器だったんですね。
クラシックを演奏する人なんかほとんどいなかった。俗謡とか演歌(演説歌)とかの伴奏というか、ほとんど歌の節をユニゾンで弾いていたんですよね。弾き語り。
プロのバイオリン演歌師としては、神長瞭月なんかが有名ですよね。そのあたりの系統をついでいたのが、桜井敏雄さんです。
上の動画ではなぎら健壱さんと共演して、かつて大流行した「東京節」をフルコーラス歌っています。なんか、いいですね。ある意味古楽器の演奏法に近い。これぞ哀愁のバイオリンの音色ですよ(笑)。
こういう音を出せるように練習したいですね。そして、歌も歌えるようになりたい!?
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