『南洲手抄言志録』 (西郷隆盛・秋月種樹編)
昨日の記事で紹介した斎藤実の書ですが、これは西郷隆盛が佐藤一斎の『言志四録』から自ら選んだ101篇のうちの一つです。
それを秋月種樹が編集し、山県有朋が題字を書き、勝海舟が詠詩し、出版されたのが、「南洲手抄言志録」です。
その全編をこちらで読むことができます。
西郷隆盛セレクトの座右の銘ということで、後世まで大変人気がありました。最近の政治家さんでも、これらを引用する方がいらっしゃいますね。
我が家の斎藤実の書は「三十七」にありますね。
秋月の評に関しては、勉強不足でよく分かりませんが、この漢文自体の意味は次のようになるでしょうか。
「いつわることができないのは人の情である。あざむくことができないのは天の理である。それを人は皆知っている。
ひょっとすると、人は知っている(と思っている)のだが、実は未だに知らないのかもしれない」
分かっているようで分かっていない。すなわち、私たちは人情や天理に反することばかりしてしまうということでしょう。それを自らの戒めとしたのが西郷隆盛であり、斎藤実であり、鈴木貫太郎であったということでしょう。
深い言葉ですね。
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