山梨県立博物館 『天の虫のおきみやげ―山梨の養蚕信仰―』
建国記念の日…紀元節と言った方がいいでしょうかね。建国が2月11日というのはある意味ナンセンスではありますが、まあ何しろ世界中で最も古い国、最も長く一つの王朝が続いている国であるのは事実です。古すぎて分からないので、しかたなく2月11日にしたということでOKだと思いますがね。
私はそんなとりあえず記念日に、日本の皇室に関係の深いこの展覧会に行ってきました。
皇室と養蚕の関係は古い…わけではなく、実は新しい。歴代の皇后さまが養蚕に関わり始めたのは、なんと19世紀後期のことです。もちろん絹織物自体は、それこそシルクロードを通って古くから皇室に入っていましたが。
つまり、こちら畑中章宏さんの「蚕」に書いてあったように、蚕(おかいこさん)信仰は、非常に新しい宗教でして、それが古い古い皇室と結びついたわけですね。
仏教にせよ、のちのキリスト教にせよ、皇室はどんどん新しい宗教を吸収していきます。そこが皇室の皇室たるところであり、また単純な宗教とは違う、あえて言うならば「和」の象徴的な存在である証拠であります。
山梨の養蚕、絹織物事情は、それなりにまた面白いものがあります。典型的と言えば典型的だし、特殊と言えば特殊な部分もある。
今回のシンボル展は、ワタクシ的にはちょっと物足りないところがあったかなあ。「信仰」とあるわけですから、もう少し宗教的に掘り下げてもよかったかと。
私の最近の一つのテーマは、諏訪信仰(ミシャグジ信仰)と養蚕、絹織物の関係です。そのあたりは全く触れられていなかった…というか、何も分かっていないからしかたないか。でも、御正体山くらいには触れてほしかったかも。
西桂の三ツ峠山祇神社の猫の護符はいつ見てもカワイイ。本物がほしいなあ。
ところで、ハイテク使えば養蚕工場もできそうですよね。でも、それじゃあダメなのかなあ。いや、逆に養蚕こそ、工業化が可能なような気がするんですが。
私も養蚕に挑戦してみたい。とりあえず、Amazonで養蚕セット買ってみようかな。
ウチには3匹猫神さまがいるし(笑)。
Amazon 蚕 飼育セット
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