島倉千代子 『からたち日記』 (遠藤実作曲)
今日、「昭和の巨星スペシャル 作曲家 遠藤実~大衆の心に、今も鳴り響く5000曲~」の再放送がありました。
あらためてその豊かな音楽性に驚嘆させられました。
久しぶりに聴いて、やっぱりすごいなと思ったのは、「からたち日記」です。この曲については、遠藤先生がお亡くなりになった時、こちらの記事で少し触れていますが、同記事に載せた動画が消えてしまったようなので、今日はあらためてここに貼り付けます。
なんと言っても、縦横無尽に変化するリズム。すなわち変拍子ですね。長調と短調の間も行き来しています。
まさに型にはまらない、日本の歌謡曲の懐の深さというか広さというものを感じますね。
とにかく聴いてみましょう。
どうですか。和風ワルツで始まりつつ…これはほとんどプログレというかフュージョンですよね(笑)。自然に歌い上げている島倉千代子さんもすごい。今日の番組によりますと、難しい長調の変拍子のこの曲を島倉さんがあえて選んだそうです。
ふむ、この曲、ぜひ我がバンドでもやりたいなあ。古楽器バンドでやってもいいかも。型にはまった皆さんにお聞かせしたいですね。
ライヴではこの映像が貴重ではないでしょうか。ワンコーラスですけど。
あらためて、いろいろなタイプの曲を作った先生だなあと思いました。まさに「和」の精神です。いろいろなジャンルのいろいろな曲のエッセンスを吸収しつつ、それらを自然に組み合わせて(結婚させて)、新たな生命を生み出す。歌生みの巨人、遠藤実さん。
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