ジョスカン・デ・プレ 『フェラーラ公エルコレのミサ曲』
実は今20日の朝です。このブログは日付の翌朝に書いています。基本その前日に心に残った「モノ・コト・ヒト」を紹介するということです。
で、今20日の朝6時半。NHKFM「古楽の楽しみ」を聴きながらの執筆であります(毎日だいたいそんな感じ)。本当はある本を紹介しようと思っていたのですが、今かかっているこの曲があまりに素晴らしいのと、昨日の「Labyrinth」とのつながりで急遽この曲を紹介します。
ジョスカン・デ・プレ。ルネッサンスの天才作曲家。本当に天才ですよね。このフェラーラ公エルコレのミサ曲1503、4年の作品。伝統をつぎながら、バロック音楽の誕生を予感させる新しさも感じます。
この曲の面白いところは、基本になる音列「レ・ド・レ・ド・ファ・ミ・レ」を被献呈者の名前Hercules dux Ferrariaeの母音の並びから作っているところです。
こういうことですね。結果として冒頭の「レ・ド・レ・ド」の繰り返しが「新しさ」を生んでいます。ルネサンスの宗教曲では、このような「コード」の繰り返しはあまりありませんから。
そうした「他者性」がそれまでの決まり事、常識を破っていくきっかけになっているわけですね。
そうそう、昨日の「Labyrinth」つながりというのはですね、この演奏にEnsemble Labyrinthesという楽団が参加しているという、それだけのことです(笑)。
ちなみにEnsemble Labyrinthesには宇山康子さんがオルガンで参加しています。宇山さんのオルガン演奏も大変強く印象に残りますね。本当に素晴らしいと思います。
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