悟り=最後のワンピース
学校で、少し早めに「成道会」が行われました。
成道会はお釈迦様がお悟りを開いた日をお祝いする行事。本来なら12月8日であります。8日は期末テスト中ということで、早めにやってしまったのです。
行事の中で、本校の母体となっているお寺の住職にお話をいただきましたが、悟りについての喩え話が大変分かりやすかった。
悟りは、ジグソーパズルで最後のピースをはめて一枚の絵が完成するようなものであると。最初のうちはなんの絵なのかさえ分からずピースを並べているものだが、だんだんとそれらが埋まっていき、いつのまにか最後のひとピースになる。そして、それを遠くから見た瞬間に、「なるほど」と分かる。それが悟りのイメージなのだと、お話をお聞きしながら、私なりに解釈しました。
たしかに、学校の勉強一つとっても、なんのためにやっているのか分からないままやっていますね。最近、私も長年やってきたことや、関わってきたことが統合されていく感覚、それまで全く別次元だと思っていた物事がつながっていたのだという気づきを体験しています。
生徒たちはまだピンとこなかったかもしれませんね。しかし、私たち大人が少しでもその感覚を体験的に語ってやることによって、少しは若者たちも日々の「苦行」に積極的になれることでしょう。
お釈迦様の悟りについて、私は勝手に「自分が幸せになる方法は、他人を幸せにするしかない」という真理に気づいたことだと解釈しています。縁起や自他不二、因果応報、利他、無常などを総合するとそういうことになるのではないかと思います。
もちろんこれは簡単なようで難しい。分かったからと言ってできるとは限りません。私はいつ最後のピースを埋めるのでしょうね。
ただ、先ほども書いたように、そういう日が生きているうちに来ることを信じて、毎日の仕事や趣味や思索を頑張っていきたいと思います。
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