『長屋紳士録』 小津安二郎監督作品
今日は小津安二郎の誕生日にして命日。小津は60歳の誕生日に亡くなりました。
お祝いと追悼を兼ねて、今年は「長屋紳士録」を鑑賞いたしました。もう何度目でしょうか。好きな作品の一つです。
長屋紳士録は小津にとって戦後初めての作品となります。そこには終戦直後の東京の様子と、その後の日本の行く末が映しこまれています。
作品の魅力については、もう私がとやかく言うようなレベルではありませんので、今日はちょっとした気づきを一つ。
青木放屁演ずる幸平が飯田蝶子演ずるおたねの家に居候してやらかした「馬みたいな寝しょんべん」のシーン。重要なシーンですよね。上の写真です。
この蒲団がどう見てもアメリカ国旗じゃないですか。明らかに意図的にやってますよね。
そして裏に回るとおねしょの跡が…これが見事に日の丸のように見えます。
なるほど、戦後しばらくはアメリカの統治下にありましたが、子どもたちの生命力、生活力が、この映画の5年後、日本に主権を回復させます(昭和23年までは国旗の掲揚も禁止されていました)。
ちなみに笠智衆の「のぞきカラクリの唄」、ものすごくうまいですねえ。素晴らしい。いいシーンですよね。
Amazon 長屋紳士録
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