細川たかし 『北岳』
これはすごい曲だ!
先日、甲府の方に仕事で行った時、望月吾郎音楽事務所の前を通りました。もちろん、この「北岳」のポスターも堂々と貼られていました。
山梨県出身の作曲家、歌手である望月吾郎さん。この「北岳」は当然のことながら、甲府盆地から望む南アルプスの一角にそびえる、あの北岳のイメージを歌ったものでしょう。
北岳はもちろん富士山に次ぐ日本で二番目に高い山です(ちなみに山梨県には3位まであります)。富士山は有名すぎるくらい有名であり、だからこそ富士山の演歌というのは実はあまりない。演歌のテーマにしては哀愁が足りないわけです(笑)。
その点、北岳は地味でよい。私も南アルプスの山並みのどれが北岳か、実はよく分からない。なんでも2位の哀愁っていうのがありますよね。
そこをうまくついてきた。作詞は志賀大介さん。志賀さんは長野県生まれですから、北岳やアルプスも身近に感じてきた方です。
歌詞にも「厳しさ」「がまん」という言葉がでてきますし、「富士を見つめて」「男の歌を歌う」とあります。まさに2番手らしい歌。静かに秘めた思いがありますね。富士山は「女」だし(笑)。
それにしても、曲の最後「北岳」の部分の望月吾郎先生の節作りはすごいですね。北岳の姿そのもののようにそびえ立ち、そして波打つメロディー。秘めた思いが爆発するような感動があります。
それをまた細川たかしさんが見事に歌い上げていますね。とてもとても五線譜では書き表せない音程です。自然の雄大さそのもの。
こんな歌、上手に歌えたら気持ちいいでしょうねえ。私にはとても無理です(泣)。
山梨県民として誇りに思える歌がまた一つ増えました。素晴らしいことです。
ちなみに上の動画、昨日紹介した二・二六事件慰霊像のすぐ近くにあるNHKホールにて収録された歌謡コンサートの一幕。ベースを担当しているのは、ウチの娘の師匠であります。
Amazon 北岳
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 『RRR』再び!(2023.03.14)
- ハジ→ 『来年の夏。』(2023.03.13)
- SunKissed Lola 『Pasilyo』(2023.03.12)
- 中西圭三 『Choo Choo TRAIN』(2023.03.09)
- ○八代亜紀 vs ひろゆき&成田悠輔×(2023.03.05)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- ○八代亜紀 vs ひろゆき&成田悠輔×(2023.03.05)
- 表現者 ちあきなおみ〜ジャンルを超えた魅惑の歌声(2023.03.04)
- 森進一 『見上げてごらん夜の星を』(2023.03.03)
- 東京オンリーピック開会式(真島理一郎)(2023.02.07)
- T-Square 『Welcome To The Rose Garden』(2023.02.05)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 上野公園にて花見(2023.03.20)
- 善光寺にてお数珠頂戴〜阿弥陀様降臨(2023.03.19)
- 尾山神社とニギハヤヒ(2023.03.18)
- 『RRR』再び!(2023.03.14)
- 東日本大震災から12年〜最大余震はこれから(2023.03.11)
「自然・科学」カテゴリの記事
- リュウグウ試料から遺伝物質!(2023.03.23)
- 東日本大震災から12年〜最大余震はこれから(2023.03.11)
- AGIが世界を変える(2023.02.15)
- 中之倉バイパス(ループトンネル)(2023.02.09)
- 「2035年に実用化させる」日本の革新的手法で“レーザー核融合発電”は日の目を見るか?(2023.02.02)
「文学・言語」カテゴリの記事
- 「温故知新」再び(2023.03.16)
- ハジ→ 『来年の夏。』(2023.03.13)
- 『禅語を生きる』 山川宗玄 (春秋社)(2023.03.01)
- 「や〜だ」はどこから来るのか(2023.02.24)
- ヤマグチ社(2023.02.19)
コメント