二・二六事件慰霊像
旧天長節の今日は急遽家族で渋谷へ。私は運転手。カミさんと娘たちはそれぞれ目的がありました。
私は下の娘につきあって映画を観る予定だったのですが、チケットを買う段になり、「あと一席」となってしまい、結局娘だけ鑑賞することに。
上の娘とカミさんは買い物に出かけてしまったので、私一人渋谷の中心に放置されることになりました(笑)。そこで、思いついたのが、宇田川町にある「二・二六事件慰霊像」のことです。よし、映画を観られなくなったのも、何かのお導きだと思い、さっそく場所を調べて行ってみました。
8月3日に始まった我ら夫婦と二・二六事件との不思議なご縁。特に安藤輝三との因縁はただならぬモノになっています。その安藤輝三が処刑された場所、そしてその際「秩父宮殿下万歳」と叫んだ場所.…。
少し緊張しましたが、実際お参りしてみると、意外に落ち着いた気持ちになりました。もうここでは充分に鎮められているのでしょうか。
場所はNHKのすぐ隣、税務署の一角になります。すぐ隣にアムウェイのビルがそびえ、なんとも象徴的な感じがしました。元は陸軍の刑務所があったところです。そう、東京はいたるところが旧日本軍施設跡ですよね。
この慰霊像は昭和40年に作られました。加害被害を問わず事件に関わった方々の霊を鎮めるためだそうです。
なんでも最近では、若者たちの告白スポットになっているとか?本当でしょうか。いや、全国各地、戦争にまつわる史跡や施設が、その歴史的事実を忘れられ、いやほとんどそれを意識もされず、観光スポットになったり、デートスポットになったりしているところがありますね。
国内に限らず、特に南洋の島々などは、かつての激戦地がメジャーな観光地になっていますよね。それをけしからんと言う人もいると思いますが、案外、そうした供養の仕方というのもあるのかもしれない。
今年は靖国神社でもナンパの横行が原因で露店が出ませんでした。これなんかも捉え方は様々だと思いますよ。これほどの平和を能天気に享受する現代の若者たちを見て、英霊たちはどう感じるのか。これもまた様々だと思います。
日本の歴史と文化を通して、宗教的営みにはそうした「意識」と「無意識」の混在が多く見られます。もちろんそれが神道の本質であったり、あるいは仏教の受容のあり方であったり、また天皇家のあり方だったりするわけです。
今日は最終的に家族四人での参拝となりました。我が家は本当に特別な状況で、その「意識」の方を受け持たせていただいたわけでして、もちろん一般的な「無意識」の方を非難するつもりもありません。
一方で、最近は「マイラー」と呼ばれる人たちもいますよね。歴史的偉人の御墓参りを趣味とする方々。それはそれで「意識」が肥大化しているとも言える。まあ、いろいろな次元があるということですね。
というわけで、ぜひ興味のある方はそれぞれのレベルの「意識」で結構ですので、青年将校らと時空を超えてつながってみてください。
そういえば、慰霊像にお供えしてあったコップに「富士山麓」とあったのには、偶然とはいえ不思議な因縁を感じてしまいました。安藤輝三をはじめとした青年将校にしても、殺害された斎藤実内大臣にしても、「富士山麓」に縁が深かったからなあ。
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