『「南京事件」とは何か 3論客の見方相互検証』 (BSフジ プライムニュース)
毎年12月が近づきますと、「南京事件」のことを考えます。歴史的事実とは何か、これは非常にむずかしい問題です。今日の3論客の議論だけを聞いても、それがよく分かります。
昨日、馬場さんのことを通じて、「歴史」と「物語(神話)」についてちょこっと書きました。『尾ひれがつき、都合の悪い部分は消されていく。これこそが「歴史」の本質であります』と簡単に書き、また、そういう歴史(物語)の本質を好きだと書いてしまいましたが、ことが国際問題になるような、例えばこの「南京事件」のようなものになりますと、あまり軽々しく、すなわち感情的に結論を出すわけにはいきません。
ただ理性的、あるいは客観的に考えて、私が信じるのは、「それぞれの物語は絶対に一致しない」ということであり、そこが歴史学の限界であるということです。
ここ数年は、霊界の松井石根さんと不思議とつながることが多かったので(霊界なんて言っている時点で完全に物語ですね。しかし、私にとっては事実なのでしかたありません)、どちらかというと藤岡さんに近い立場の話を聞くことが多かった。新しい知り合いも「なかった派」が多い。
しかし、私の基本的な姿勢は、7年前のこちらの記事での姿勢と何ら変わっていません。そう、この記事には多くの意見が寄せられたのですが、やはり私のようなある意味はっきりしない立場も重要だと、あらためて感じています。
歴史認識ってそういうことですよ。まさに「歴史」と「認識」の本質を考えなければいけないわけです。そこの議論はほとんどされていませんよね。
だから「歴史的事実を直視せよ」っていうのも、まあ、かっこいい言葉ではありますが、実に難しいことです。そして、「歴史的事実」が最高の価値を持っているということもありません。
たとえば何万の人が亡くなったのかということの検証と議論のみが「直視」され、その裏というか土台にある、あの戦争の本質が逆に見えなくなってしまう。
再来年で南京事件から80年になるのでしょうか。そう、来年の2月で、最近霊的にご縁をいただいている二・二六事件から80年になります。日本国内で起き、ほぼ詳細な「歴史的事実」が分かっている、あの「小事件」でさえ、評価は分かれますし、その本質はなかなか見えてきません。
難しいですね。直視すればするほど見えなくなることもあるのです。
私は歴史学者ではありませんので、妙な話ですが、やはり「霊的」に「本人」たちと交流して、そして、今を生きる一人間として私なりに受け止めるしかないのかなと思っています。それ以外については、あまり偉そうに、そして無責任に語らないと決めております。
この番組、しばらくは動画で観られますし、その後はテキストとなりますので、ぜひご覧ください。
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